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頼みごと

「たのもーっ!」


 真依子は神様が引きこもっている社殿内の一室の扉を勢いよく開けた。



「うわお、お前、入らんでくれ! お前の姿を見ると興奮してしまうんじゃ!」


「『お前』って呼ばないで!?」


「え? だって、うちら夫婦じゃろ?」


「うぅっ…」


「分かった。わしが悪かった。だからお嬢ちゃん、泣かないでくれ」


 このまま泣き真似を続けていれば離婚させてもらえるだろうか、という思惑が真依子の脳裏を掠めたが、今はそれどころではない。



「神様、お客様の呪いを解いてください」


「嫌じゃ。お嬢ちゃんには分からんかもしれんが、神の力を使うのはめちゃくちゃしんどいんじゃ」


「そこをなんとか!」


「1000万円払ってくれたらやってやらんでもないぞ」


「ぼったくり過ぎでしょ! 悪徳神様!」


「違う! ぼったくりなのはわしじゃない! 別の神様に祈祷を外注すると、1000万円請求されるんじゃ」


「なんで外注するの!? 自分でやればいいじゃん! ナマケモノ!!」

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