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ガチの祈祷

 真依子は笠井に腕を掴まれ、社殿の裏まで連れていかれた。貞操の危機を感じた真依子だったが、笠井の真剣な表情を見て、悲鳴を喉元でこらえた。



「ここだけの話、実はこの神社には『祈祷』が2種類あります」

 

 笠井は「ここだけの話」をするために真依子と2人きりになりたかったようだ。



「1つが先ほど我々が行った『気休め』の祈祷です。そして、もう1つは呪いを解除するための『ガチ』の祈祷です」


「じゃあ、あの可哀想な女性にガチの祈祷をしてあげよう。私、まだ踊れるよ」


「いや、ガチの祈祷は我々にはできません。神の力を借りる必要があります」


「分かった。引きこもって不貞寝してる下ネタ神を叩き起こそう」


「多分無理です。我が神はものぐさなので、神の力を使いたがらないんです。年に1回使うかどうか…」


「ん? 昨日、神の力で私に無理やり婚姻届にサインさせたよね?」


「となると、今年はもう使わないでしょうね」


「嘘!? もっと使い道考えて!?」

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