表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/87

苦汁をなめる

 ムキになってじゃんけんを繰り返す真依子を笠井が制止する。


「真依子様、これは呪いで間違いないです。この世の中に呪いは存在していますから」


「そうかもしれないね。神様も存在しているわけだし。ST◯P細胞は分からないけど」


「巫女様、信じてもらえましたか?」


「はい」


 女性がホッとした表情を見せる。



「ただ、先ほど『生きていけない』と言ってましたが、じゃんけんで勝てないことが人生においてそこまで障害になるんですか?」


「はい。パートでの早番・遅番、町内会の面倒な役職等々、誰もやりたくないことは、最終的にはじゃんけんで負けた人に押し付けられます」


「なるほど」


「しかも,私の主人は私がじゃんけんに弱いことを知っていて、2人が揉めたときは必ずじゃんけんで決着をつけようとします。そのせいで、常に私は家庭で虐げられている一方、主人は悠々自適に過ごしているんです」


「それって呪いというよりは旦那さんの人格の問題なんじゃ…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ