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勘違い

「今、あなたは『なります。』と言いましたね? 巫女になることを了承しましたね? これで契約成立ですね」


 スーツ姿の男性が握手を求めようと差し出した手を、真依子はヤブ蚊を払うかのように振り払った。



「今のは騙し討ちだからノーカン。てっきりモデルのスカウトだと勘違いしたの。巫女のスカウトってどういうこと?」


「どうしてモデルのスカウトだと勘違いしたのですか?」


「私、オシャレだから」


 真依子は真顔でそう言い切った。スーツ姿の男性は、真依子の真顔の下にあるファッションを見て、真顔でこう返した。


「普通にダサいですよ」


「……は?」


 真顔が、鬼の形相へと変わる。



「あんた、ファッションのこと分かってないでしょ? 仕方ない。ズブの素人のために解説してあげる。このジャケットは9万円。シャツは2万円。スカートは3万円。靴も3万円。全部ブランドモノものよ」


「まさか、高いもの=オシャレだと思ってるんですか?」


「そうよ」


「ダサっ…」

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