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童貞

「私、巫女になんてならないから! 離婚よ! 離婚!」


「お嬢ちゃん、早まらないでくれ!」


「離婚調停起こしてやる!」


「待っとくれ! 巫女になるメリットもちゃんとあるんじゃ」


「何?」


「モテる」


「一部の巫女フェチにだけでしょ!? ここにいるお兄さんみたいな」


「僕は巫女フェチじゃありません! 巫女は全男子の憧れの存在なんです!」


「黙れ変態」


 真依子はスーツ姿の男性のみぞおちを、つま先で蹴飛ばした。



「うぐ…暴力女め…」


「お嬢ちゃん、モテる以外にもメリットはあるぞ」


「何? どうせしょうもないやつでしょ」


「婚姻費用として、お嬢ちゃんはわしから月20万円をもらえる」


「ダーリン、大好き♡」


 真依子は階段を駆け上がると、神様にギュッと抱きついた。



「金の亡者め…」


「あんたは黙ってて。次は金蹴りするよ? …ん?」


 真依子は異変に気付く。腕の中で神様が気絶している。



「あれ?」


「神は女子の刺激に弱いのです。なんというか、その…童貞なので」


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