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スカウト

 原宿・竹下通り-言わずと知れたオシャレの聖地である。


 休日の竹下通りには十代の女の子しかいない。ウソ。それは盛った。年甲斐もなく派手な格好をしているオバさんもいるし、気の弱そうな客を強引に店に引き込もうと待ち構えている黒人もいる。



 三郷真依子は、日曜日の竹下通りを闊歩していた。すれ違う人と肩がぶつかっても気にせずに胸を張ってズカズカと歩く姿は、周りの人の目を引いた。



「私、みんなから注目されてるじゃん」


 冷ややかな視線を好意的に解釈した真依子は、上機嫌で闊歩を続ける。

 この視線の中には、きっと私が待ちわびているあの人からの視線も混ざっているはず。



「ごめん。ちょっといい?」


 真依子の肩を叩いたのは、この街にはそぐわないスーツ姿の男性だった。


 キターー!


 真依子は舞い上がる。間違いない。この人は真依子の待ちわびた人-芸能スカウトである。



「君,巫女の仕事に興味がある?」


「はい! あります……って、え!? 巫女!?」


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