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夏生詩集2

みにくい木

作者: 夏生

細い胴回り、頼りなげにうつむいた枝

遠慮がちな葉、冬は散って痩せ細った

あわれな体をさらけ出して


いつ朽ちるかと思っていたら

可愛らしい薄桃色の花が

ポン、ポンと咲いていた


みにくいアヒルの子

灰色の小さな体を震わせて

みにくいからといじめられて

さみしそうに天をあおいだアヒルの子


真っ白な翼がはえて

優雅な嘴、艶やかな首すじを

備えた麗しい白鳥となって羽ばたいた


痩せ細った木に咲いた

薄桃色の小さな翼は

やわらかい風に乗って舞い上がった

最も麗しい花として








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