第七話
あまり書き換えたり書き足したりしてない・・・文才と構成力がほしいです。
後できれば暇な時間もほしいと切実に思います。
「ドラゴンがくるぞー!!」
大柄な体格の両手剣を持った男が焦った様子でそう言った。
「き、聞いてねぇよ、盗賊から商品守るだけの簡単な仕事かと思ったのにドラゴンかよ!!」
弓を持ち敵を射抜いて倒してきた男は後悔していた。
「俺は人間専門だ!ちくしょう!!」
そう言いながら遠距離にいるドラゴンに矢を放つ
「畜生!!」
矢は刺さらなかった、こちらに向かってくるドラゴンの姿が目にはいる。
遠距離からの弓矢での攻撃はドラゴンの翼の風圧ですべて押し返され届いていなかった。
「ドラゴンがなんでこんなところにいるんだ!!」
と俺が言っていると、
同じ弓を持っているエルフの女が
「だから魔の森の近くは危険だから通らないようにしようと言ったんだ!!」
「それは商人が先を急ぐからって!!」
言い争いをしながら、二人は矢を放つ。
遠距離からあざ笑うかのようにゆっくりと近づいてくるドラゴン
それに風圧で押し返されているが数発命中させる二人の弓術は確かな熟練の技を感じさせた。
「ガアアアアアアアアアア」
「っ!!」
ドラゴンが雄叫びをあげる、馬が興奮し馬車がぶつかり二台転倒してしまう。
「うわっ!」
馬車から放りだされた男、
「どうしよもねぇ・・・ここまでなのかよ。」
とスピードを上げ迫ってくるドラゴンと、馬車から降り迎撃体制を整えているみなが見えた。
「エンリコ!大丈夫か!?」
「体は大丈夫だ。でも心が折れちまいそうだよ!!」
エンリコと呼ばれた弓を持つ男は答えた。
「コルン、隊長はここで迎撃するつもりなのか?」
コルンと呼ばれたエルフの女性が答える。
「馬車が転倒してしまった、直す時間がない。すぐそこまでドラゴンが来ているんだ!!」
そういわれてドラゴンに目をやるとさっきよりずっと近くに来ておりその紅い全身が見えた。
全長5mはあろうかというドラゴンを目にしたエンリコ。
「ここまでかよ・・・。」
「諦めるな!!」
エンリコはコルンに立つように促され立ち上がる。
「やってやる!!」
弓矢を放つ二人、しかし
キンッ
「弾いた!!?」
とコルンが言い
「鱗が硬すぎるんだ!!」
とエンリコが言った。
転倒した馬車の付近で弓を放っていたもう一人の弓の男性が言った。
「鱗が覆っていない部分を狙うんだ!!翼か目だ!!」
「翼を狙うぞ!!」
「わかったわ!」
翼を狙い始める三人、だが風圧により威力は激減していた。
どんどん近づいてきて、隊長が
「レッドドラゴンだ!火を吹かせるな!!」
と言った。
ドラゴンは口に火を滲み出させファイヤブレスを放つ寸前であった。
「あれはやばい、黒こげになっちまう!!」
「 氷の槍(アイスニードル)!!」
そこにきて馬車の中に引き篭もっていた魔術師達がやっと攻撃をはじめる。
「あいつら!!いまさら攻撃かよ!!だが助かる!!」
四人の魔術師による攻撃はレッドドラゴンに効果的だった。
「グガアアアアアアアアア」
とファイヤブレスが反れたのだ。
「やった!!このまま追い詰めるぞ!!」
というところで、
「うおおおおお、服が燃える!!燃えるううううううううううう!!」
と間の抜けた声が聞こえてきた。
傭兵団のみながそちらを振り向く。
ファイヤブレスが反れた先、魔の森がある方面のなだらかな丘が燃え盛っている、その中に人影がいた
「人!?こんなところにか!!」
魔術師の一人が咄嗟に
「 水よ覆い尽くせ!!」
と人影に向かって魔術を放つ。
「燃えるぅ服が・・・グボボボボ。」
人影は水に飲み込まれ流されていった・・・。
「な、なんなんだよ・・・?」
「グオオオオオオオオオオ」
「余所見するな!!」
「隊長!!」
「魔術師は魔術を打ち続けろ!!ありったけの氷魔術をな!!」
「了解!!」
「弓のお前さんたちはさっきの奴拾って来い!!」
「俺たちがかよ!!」
「魔術でおせてるんだ、今の内に馬車を直し離脱するぞ。さっきの奴もどうしてこんなところにいるんだか知らないが残していったら確実に喰われちまう、馬車が直るまでに戻ってこいよ!」
「おいていこうぜ!俺たちには関係ねぇよ!!」
「エンリコ、いいから探すぞ!!」
「お前ら!さっさと馬車起こすぞ!!」
隊長はテキパキ指示を出し馬車を起こすために行動をはじめた。
「くそ!!さっさと見つけて戻るぞ!!」
「おうよ!!」
「エンリコ、ソルガ、あれ・・・」
とコルンが指差す方向には
「歩いてきた・・・?」
「なんでもいい!とっとと保護すんぞ!!」
エンリコとソルガと呼ばれた男が駆け寄っていく。
「あ、あの?なんかドラゴンがアレしてビビッてたら服が燃えたんすけど・・・ははっ・・・」
「「女!!?」」
その女は右上半身だけ燃えてとても魅力的な白い肌とわずかな膨らんだ胸をさらけ出していた。
「女!いいからこい!!街まで乗せてってやる!!!」
そこで女の姿にエンリコは奇妙な違和感を覚えた・・・。
「え、乗せてってくれるんすか!!」
「いいからいくぞ!!」
エンリコはいらつきながらも奇妙な違和感を感じつつソルガによって手を引かれつれていかれる女の後をついていった。
「驚いたな!ずいぶん可愛らしいお嬢ちゃんじゃないか!!」
「クーガー隊長!!いいからさっさと引きますよ!!魔力だって無限じゃない」
「さすがドラゴンだな・・・効いているのに倒れる気配がしない。再生力が強すぎる。」
「クーガー隊長!ベリル副隊長!どうやって撤退するんですか?奴は追ってきますよ?」
「何、この商品の中にな、でかい爆弾があるんだよ。それを使う、商人が了承してくれたのでな。」
「お、大タル爆弾・・・モ○ハンか!!」
「大タル爆弾を知っているのか?攻城戦に使用されるでかい爆弾だぞ可愛らしいお嬢さん」
「俺はお嬢さんじゃない!!田中影秋だ」
「タナカ?変わった名前だな」
「そっちは苗字で名は影秋!!」
「影秋か!変な名前だな。じゃあアキ馬車に乗ってろ!!大タル爆弾設置するぞ。」
「エンリコ、ソルガ、コルンは火矢の準備をしろ。」
「わかった」「「了解」」
「え、お、おい・・・」
「アキ!馬車に乗ってろ!!邪魔だ」
「あ、えっと・・・その・・・服が燃えちまったから何か羽織るものはないか?」
「空気読め!!後にしろ!!!」
しぶしぶ馬車に乗っていくアキ
「準備できたぜ」
「よし!!撤退するぞ!!」
その声に魔術を行使していた魔術師たちは迅速に馬車に乗り込んだ。
魔術師たちはみな疲労を顔に滲ませていた。
「馬車を出せ!!」
馬車が三台動き始める。
それを見たドラゴンが
「ガアアアアアアアアア」
逃がさぬとばかりに雄叫びを上げ追うために翼を広げた。
「今だ!!撃て!!!」
と言って矢を放つ。火矢である。
燃えながらまっすぐタルまで一直線に飛んでいく火矢三本。
それは寸分の狂いなく的中し爆発した。
ドカンッ!
「ある程度離れてるっていうのにすげぇ威力だな・・・」
「まだアイツ生きてるぜ・・・」
「大丈夫だ回復までしばらく動けんだろう、」
そこでみなふっと緊張感がぬけた。
しかしそこで影秋はその驚異的な身体能力を有した体、その視力によって状況を読み取った。
「あの・・・」
「どうした?アキ」
「いあ、あのドラゴン、なんか火を吹きそうですよ?」
「え”」
ドラゴンは爆弾が目の前で爆発したことにより目が見えない状態に陥っていた。
そこで混乱し、あたりかまわずファイヤブレスを連発しだしたのだ!
「やべぇ!!」
そのとき馬車の真横にファイヤブレスが直撃した。
馬が驚き暴走する。
「くそ!!」
みなが張り詰めた気配を取り戻す
その後なんとか馬をなだめドラゴンの居る草原から離脱できた一行であった。
旧版のほうをコピペでメモ帳に移してすこしいじってコピペで投稿したら間違えて旧版のほうを丸々コピペしてしまいました・・・。