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第六話

影秋は森を歩いていた、あれから時間が立ち、森の薄暗さがなくなり太陽が木々を照らす。


「いきなり異世界で、いきなり女神に助けられるしなー」


影秋は考えることを保留にしていた事柄を街に向かう道中に考え始めた。


(元の世界には友人がいるだが友人以外には元の世界との接点は何も無い・・・。

二度と会えないといわれるとかなり寂しいしつらい、胸が締め付けられるようだ)


などと考え、影秋は胸に手を当てるそこには控えめながらもしっかりとした女性的なふくらみがあった。


「それでもって女体化か・・・まずこの服をなんとかしないと動きにくいったらありゃしないなぁ」


相手もいないのにしゃべり続ける影秋、寂しさを紛らわせる独り言である。


そして影秋の今の服装はぶかぶかのジーパン(中はぶかぶかのトランクス)にぶかぶかのTシャツにぶかぶかのネックセーター、そしてぶかぶかのジャケットだった。


靴のサイズも一般男性に比べて大きめだった影秋の28cmの靴がぶかぶかで24cmくらい(目測で)となっていた。


「俺の元の身長が178cmだったが今の服装の状態だと160cmくらいか、20cmくらい縮んだな・・・」


元の身長は高めだったが、いきなり20cmくらい身長が低くなったが違和感を感じずに動けていることに影秋は気付いていない。


「ここが本当に瘴気だらけなのか疑問に思うぜ、目に見えるものしか信じられないって先入観もってるからかな?」


瘴気は無味無臭らしく影秋にはまったくといっていいほど感知できない。


女神の祝福を受けた影秋にはもはやあまり影響はない。


が、調子に乗りすぎて水を飲み多少の腹痛を味わった影秋である。


ここで女神様は加護のようなもので女神様に瘴気から守ってもらえる。


他にも色々あるが影秋は瘴気から守ってもらうためにうけたのでそれしか知らない。


(良く考えたらこの世界のことをまったく知らないな・・・俺)


「もっと女神様に色々この世界のことを聞いておけばよかった・・・。そうだ!念話で・・・でも色々世話になりっぱなしで迷惑かけたくないなぁ(着拒怖いし)わからないことがあれば聞くスタンスにしよう!」


そんなことをつぶやきながら歩いていたら、池を発見した。


そして影秋は池を覗き込む


「これが、俺?」


その池の水に映っていたのはとても可愛らしい黒髪黒目の目がパッチリしている和風の美人というよりかは可愛い印象の美少女が居た。


「俺、なのか・・・?年齢とか全然違う、14歳で通じるだろこれ」


自分の外見が変わりすぎていて信じられないことになってビビり出す影秋


「これで身体能力もとんでもないことになってるんだもんなー・・・ちょっと試してみるか」


丁度池の傍が開けた場所だったのでそこでいろいろ試すことにした影秋。


「まずは軽くジャンプ」


ピョンと効果音がつくような感じでジャンプしてみた影秋


「昔の全力くらい飛べちゃったよ・・・軽くで」


そう軽くジャンプしただけなのに影秋の昔の身体能力で思いっきり全力でジャンプした場合の高さを今の影秋は軽くジャンプしただけでできてしまった。


むしろ昔より高く飛べてしまったかもしれない。


「とんでもないことになってるな・・・」


その後も身体能力を試す影秋。


普通の木がへし折れるくらいのパンチを本気を出さずにできるし、


ジャンプも高く飛ぼうとするだけ高く飛べる。


足も意識すればするほど早くなる。


そして一番影秋が驚いたことは、影秋の今の体は異常に強いのだ耐久的な意味で、木がへし折れるレベルで殴ったのに手が痛くない、皮すらすりむいてない、触ってみるとプニプになのにすりむいてない。


己の体に戦慄した影秋は恐怖した。


「なんだよこれ・・・色々人間超えちゃってんじゃん・・・」


これからはセーブする方針で行くことを心に決める影秋。


幸いなことに、意識的にきっちりセーブできているみたいで、日常生活で力が強すぎて制御できないなんてことにはなりそうにないことわかり多少ほっとした影秋であった。


「とりあえず、森から出たいな・・・木ももう見飽きた!」


と言って影秋は突然走り出した、迷ったらどうするというのだろうか。


人間の限界を超えた速度で走る影秋


「これ・・・楽しい!」


今までは運動はそこそこであった影秋にとってその世界はあまりにも新鮮で爽快感を覚えた。


人間ではありえない速度で走り人間ではありえない反射神経で木々を避け森を駆け抜ける!


己が風になったかのような感覚すら覚える影秋


「うははははは、たのしーこれは悪くないかもしれない、風が気持ちいいしなぁ!」


色々頑張って考えていたことが馬鹿みたいに消えていくのを影秋は感じていた。


心が軽くすっきりしていく


影秋は深く考えすぎていた、負のループに陥っていたのだ


本来は深く考えない性格の影秋がやっと復活した


「お!草原が見えてきた!」


やっと森を抜けることができそうだった。


「にしてもこのぶかぶかで動きにくい格好しているのにこんなに早く動けるなんてすごい!でも街についたらちゃんとした服絶対買おう!」


影秋は忘れているのである・・・ここが異世界で、日本のお金は使えないということを。


森を抜け草原にでた影秋はあたりを見回した。


覆い茂る草が風に撫でられている、森には最近誰も近づかなかったのか人が居た形跡が残っていない。


「道は・・・どこだ?」


道らしきものを探す、丁度くぼんでおり、昔は道があったであろうと思われる場所を発見したのでそこを通ることにした影秋。


「ふーやっとこさ人の手が入ったと思われる場所までこれたよ、もうお昼かな?太陽が真上だわー」


草原にはのんびりとした時間が流れている。


風が吹き草を撫でる。心が緩やかになっていくのを影秋は感じていた。


「ん?音が聞こえる・・・?」


草原を撫でる風の音以外の雑音・・・それが聞こえたのだ。


「なんだ・・・これは鉄がぶつかる音・・・?」


影秋は音のするほうへの吸い寄せられるかのように足を動かすのだった。


たどり着いたそこには馬車が三台あり、内二台が転倒して道をふさいでいた。


剣を構えた人間が4人に弓が3人魔術師らしき人が4人いた。


そして馬車の中にも人の気配(・・)を感じた。


(気配って・・・こんな感覚なのか、ってなんでこんなんわかるんだ俺・・・)


そこに居る人間は皆が怯えていた。


何に怯えているかというと。


「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアア」


「レッドドラゴンだ!火を吹かせるな!!!」


そう、それは凶暴な力を体言したかのような姿をしたドラゴンにであった・・・。


その様子を目撃してしまった影秋はただ、開けた口が閉じず呆然と立ち尽くしてしまったのだった。


地の文を増やしているつもりなのですが、どうにもあまり増えてないような感じですね。

もしかしたら前よりも読みにくい文章になってしまっているかもしれません。


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