表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/85

第10話 ポチの正体明らかに!!!

 

 学校が終わって、今は俺の家の前に居る

 後ろでは千鶴がいて、今からポチに久々に会えるのが嬉しいのかニコニコしている

 そして、その後ろでは何故か宗太が付いてきていた


「…………なぁ、宗太が付いてきてんの?」

「俺は日曜日の予定を智樹に相談しようと思って…ってのは表向きの理由で前から気になっていたポチってのを確認したくて」

「宗太、確認してもいいけど絶対触るなよ?」

「なんで?俺だけ?」

「お前のために言ってるし、ポチにストレスを与えたくない」

「よく分からん…」

「智、智、早く中入ろうよ」

「千鶴、人ん家に勝手に入ろうとするな…」


 俺はドアのカギを開けると、千鶴は靴をポイッポイッと脱ぎ捨て、2階の俺の部屋へと向かって走っていく。あいつは自分がスカートってことを気にしないんだろうか…

 階段を勢いよく上がっていくからスカートが捲れて、下から見ている俺と宗太からはしましまのパンツが丸見えだ

 とりあえず、俺の後ろで小さくガッツポーズをした宗太に一発だけ腹を殴ってから、千鶴の後を追う


「智、ポチ居ないよ?」


 ドアを開けると俺のベッドの下をのぞきながら千鶴が言ってきた


「そこにあるのはエロ本だけだぞ」

「興味無い。ポチは?」

「ちょっと待っとけ。持ってくるから」


 俺は人のベッドの下を探す千鶴の頭を軽く叩いてから部屋を出て、玄関でまだ腹を抱えている宗太を横目にリビングに行き、籠を持って自分の部屋に行く

 そして、籠の中の生きものを出した


「ポチ~、久しぶり~」


 千鶴はポチを見ると、嬉しそうな声を出して呼び、ポチは千鶴のことを忘れてなかったのか、トコトコと千鶴の方へ歩き出していく


「ポチって犬だと思ってたけど…猫かよ…」


 ドアの方を見ると回復した宗太が俺の横に座ってきて、ポチを撫でている千鶴を見る


「まぁポチ=犬は分からなくもない」

「なんでポチ?」

「なんとなく」

「なんとなく…って、まぁお前のネーミングセンスは異常なのはわかった」

 

 しばらく俺は漫画を読みながら、宗太と話していると千鶴の携帯が鳴った

 千鶴は一度携帯を見て、一瞬だけ顔が濁る


「ちょっとごめん」


 千鶴はそう言うとポチを俺に渡して、部屋から出ていく

 そして、しばらく廊下の方から電話の相手と揉めてるような声が聞こえてきた


「なんか揉めてるな」

「彼氏とだろ」

「智樹は心配じゃないのか?」

「別に。いつものことだし。なぁ、ポチ」

「んじゃ俺がアレを助けたら木島さんに惚れられるかな?」

「まだ諦めてなかったんだ」

「そりゃ結構マジだしな」

「ふ~ん……まぁ俺は何も言わないけど。助けたいなら助ければ」

「よっしゃ。んじゃ行ってくる」


 宗太は勢いよく立ちあがるとドアの方へ歩いていく

 そして、部屋を出ると千鶴と何か話し声が聞こえてきて、すぐに千鶴が帰ってきた


「智、私ちょっと行くね」

「あぃよ。あとでメールな」

「うん。毎回ごめんね」

「いいよ、別に」


 千鶴はそう言うと部屋から出て言って、玄関の開く音がした

 俺はそれを確認すると前で良いことをしたという感じにニコニコしながら部屋に入ってきた宗太に話かける


「俺、いいことしたよな」

「そうだな。んじゃそんな良いことした宗太は、そろそろ帰ろうか」

「え?なんで」

「買い物行くから」

「んじゃ俺もついていこ」

「来んな。そのままバイト先に行くんだから」

「ふ~ん。んじゃしょうがないな。じゃ帰ろ」


 宗太はカバンを持って立ち上がる

 そして、俺に背を向けて玄関へ向かって行く

 俺はポチを部屋に置いて、宗太のあとを追い見送る


 見送った後は、部屋に戻り、ポチで遊びながらメールが来るのを待った。

 そして、宗太が帰ってから10分後に千鶴から1通の文なしメールが届いた


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ