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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
IN MEDIAS RES with FLASHFORWARD
6/16

000-06

「‥‥魁ではどうにもならないはずだわっ、この太陽の表皮のように粒立つ炎が、

あなたの正体と言うわけでもない‥‥この空間、いえ、この世界そのものがあなた

と言えちゃいそう‥‥」


 そう()ちながら飛びまわるdooは、自身に纏わりつく魔炎をグングン相殺──

まるっきりの意趣晴らしに無へと帰しまくって、元どおりの闇へと戻し続ける。

 しかし、コボしたとおりで、魔人モドキにダメージを与えているという手応えは

皆無。


 dooは、最適解などポイの玉砕上等、持てる魔述でも最強にして最凶の究極魔

述を発動させる腹くくりだけは、サブナノ秒レンテンシで完了させる。


「あハはぁ。デも待チなヨdoo、今ノあリよウにコだわラなけレば、マだマだ愉

シめルと思ウんダけレどナ。dooにマデ消えテてモらウ必要はナいンだシ──」


 その魔人モドキの言葉は、dooのフルスピードもトップスピードでの飛翔中に

もかかわらず、いやに明瞭に聞き取れた。

 だが、やはり姿形は見当たらない。無論dooがもうじき消滅させきる炎熱のう

ねりからでもない。


「‥‥同じモドキでしょうけど、ワタシはワタシまで捨てたりしないもの」


「アはハぁ。マさカでシょウ。あの、プれイすホるダー(・・・・・・・・)のタめナンかニ?」


「ウルサいのっ。‥‥それが人間ってモノなのよ、たぶん‥‥きっとっ」


「‥‥ソうダね。ウん、ソう思ウ。‥‥追慕(ついぼ)やラ悼念(とうねん)ヤらッテ言ウこトかナ。もウ

存在しナい、二度と会エなイ、なラ当然の衝迫(しょうはく)。実に人間ジミた情念だネ」


「‥‥魁‥‥」


 地面をくねり返っていた猛炎の残渣(ざんさ)までを滅絶しおおせたdooは、通常の時間

の流れへと吐き出されたみたく、薄闇に包まれた荒地へ降りつくと、つんのめりつ

つスローダウン‥‥。


 ヨロけるたびに、dooの(まぶち)から悲嘆の(しずく)が跳ね散った。

 そして、踞るように足を止めたdooの左肩──魁がデザインした中でも秀逸な

アーマードスーツの──蜷色の装甲が(はかな)げな音をたてて破砕‥‥。

 それを端緒(たんしょ)とするかのように、左腕を覆う全てが砕け落ちていく。


「すッカり女子ダよネ~。ソの可憐(かれん)さ、実にスっフィきエンス(・・・・・・・・)(及第点)、あクセ(・・・)

ぷタびリす(・・・・・)(合格)ダ。だカらあトは任セるヨ、dooの好キにヤっチャっテ~」


 その言葉を最後に、魔人モドキの実在感がなくなったようにdooには感じられ

た。


 手も足も出せず、ものの見事に逃げおおせられてしまった完全な敗北。

 その無念さが、再びdooに涙を溢れ返らせる。

 が‥‥dooの両目から涙とともに流れだしたのは、魁とのどうと言うこともな

い記憶、これまで過ごしてきた、たわいないけれども心楽しい日々‥‥。


 しかし、それらは想念ではなく、具象化してリアルに、dooから流れ出してい

た。

 そして途端に迸り、一気にdooをも呑込むと、怒涛となって暗い荒地を横溢(おういつ)

し‥‥ついには、空間自体を()ぜ散らす。


 それでも流出は(とど)まることなく、敢言(かんげん)すれば氾濫は激甚を超えて凄絶、視太陽日

換算で6日7夜ビッグリップ(終局大裂)的に猛り続けた──。

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