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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
クロスローズ ー 断決点 ー
17/30

001-10

「なんか、やっぱり不公平なんだよっ。ボクを公平にしようってdooは完全に不

公平してる」


「エーッ、そうかしらぁ?」


「それだってズルいし、陰で大人の知識を使いまくって、ガマンをし続けてるのも

卑怯(ひきょう)な気がしちゃう」


「まったく。よく考えてよぉ、それの一体どこが不公平で卑怯なわけ?」


「‥‥そう知識じゃない、言葉じゃダメ、頭でわかってガマンしてても、自分をご

まかしてるだけなんだっ」


 そう言い散らす魁に小首を傾げるdooだが、本当は眉も曇らせたいところ。


「‥‥なら魁は、ワタシに一体どうして欲しいと言うの?」


「dooにじゃなく、ボクはもっと、体も動かしまくってどうにかしたいんだっ」


「それもごまかしだわ。魁は鬱憤(うっぷん)をスッキリ晴らすために、乱暴までワタシに許可

して欲しいだけでしょ」


「別にっ‥‥あぁそっか、許可とかいいんだホントは」


 豁然大悟(かつぜんたいご)までしたかのごとき表情を見せる魁に、dooも用意していた返答を、

さらにAR(適応的推論)およびDTA(動的トーン調整)で、より最適化。


「そんなの卑怯もサイテ~よ、怒って許してくれないオトナたちに、ワタシが許可

したって、責任をなすりつけることができちゃうもん」


「そんなサイテ~なこと、考えてないよ全然っ」


「なすりつけてもかまわないけど、そんなサイテ~なこと魁にさせたくないの、絶

対ダメッ」


「‥‥ボクは乱暴したいんじゃない、ただ避けたり逃げたりするんじゃなく、全力

で動き廻ってどうにかしたいだけっ」


「矛盾ですり替えているのは魁じゃないの。どうやってできるわけ乱暴せずにぃ」


「とにかく、ボクがマジガチで激怒ると鬼ヤバいんだって、頭じゃわからない奴ら

の全身に思い知らせたいんだ。どうせならdooも、そのためのオトナの知識を教

えてよっ」


「だからぁ、そんなムズいこと魁にはまだ教えられないの。もう少し、心身ともに

成長してくれないと成功しないし、成長しても、魁は鬼ヤバく見えそうにないのよ

ね~」


「意味わかんないよっ」


「‥‥魁が全力で凄いパフォーマンスをすればするだけ、もっとやって見せて欲し

くするばかりで、逆にイジワルが増えると思うんだけど」


「どしてっ? ボクは生まれた時に歯が生えてて、立つのも早くてびっくりさせた

正真正銘の鬼子(おにご)ってヤツなんだって、話したよね前に」


「ウン、聞いたけど、それが何?」


「それで名前に()が入ってるんだから、鬼に育っちゃってもいい鬼になりますよう

にって。そんなボクを上手(じょうず)に鬼ヤバく見せる方法くらい、教えてくれたっていいじ

ゃないかっ」


 意表を突かれたようなフレームシフトでは対応しきれない魁の言い分に、コンテ

キストの再構築を迫られるdooだった。

 

「アラまビックリ。それってもはや詭弁家(きべんか)レヴェルじゃなぁい? 魁こそ、話をす

り替える天才だったのかも、鬼ヤバ~」


「卑怯だぞdoo、いつもいつも、最後にはムズい言葉と意味わからないこと言っ

てごまかすんだからっ」


「別にぃ? ワタシわかんな~い」


「そんなの、話をすり替えるより鬼ヤバなズルだよ、って言うか、結局dooは言

葉だけじゃないか、だからダメなんだっ」

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