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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
クロスローズ ー 断決点 ー
13/21

001-06

「‥‥何それ? わかり易くイジワルされる方が、実はまだマシだったとか‥‥」


 絶句(ぜっく)する魁だが、今度は背中を丸め両手で床を殴りつけることで絶望感(ぜつぼうかん)を表現し

た。


「究極的なことだって言ったでしょ。魁が今スグ大きくすっかり変われないみたい

に、みんなもそうなの」


「ウ~‥‥」


「そして魁が大きくすっかり変わって欲しいことは、理想っていう、夢とか憧れと

かを(いだ)いちゃう人間にはムリなことなのよ」


「何度言われたって全然わかんないよっ。何でボクみたくなりたいわけ? だから

って何でイジワルするの? 何でイジワルされるボクの方がガマンしなくちゃいけ

ないわけ!?」


「ホラァ。そこをわかってくれない魁には、何を話そうがまだ早いのよぉ」


「ごまかすなっ。何でそこまでしてガッコに行かなくちゃいけないんだよ? ガッ

コなんか行かなくてもボクはバカにならないっ」


 魁は()ねるように立ち上がり、両(かかと)でも床を大きく鳴らす。


「‥‥本当にそうかしらぁ?」


「そうさっ。やっぱり矛盾してるんだよdooはっ。集団行動を学ぶためとか言う

けど、そんなのできてやしないじゃないか」


「ん~、学べているんじゃないかしらぁ一応」


「それじゃぁボクは、ガマンすることを苦労して勉強してるわけっ?」


「ウソッ今更(いまさら)ぁ? ヤバいくらいおバカじゃないの魁~」


「‥‥フン。そりゃdooにあれこれ教わってるボクは、dooからすればバカだ

ろうけどさ、今更って何がだよ?」


「ガマンを勉強しにガッコへ行っているってことよっ。集団行動で一番大事で難し

いのはガマンだもん」


「エェ~ッ!」


「ガマンをしながら、大勢いないとできないことや、大きな目標達成のために、何

をどうガンバるかを学びに行っているんでしょ」


「ウソでしょっ‥‥」


「何せ、昇華しょうかにつながるポジティヴなガマンができるようになるには、色んなガマ

ンを学習しておかなくちゃだしぃ」


「‥‥マジガチに?」あまりに平然と言い退けてくれたdooに、魁もどうにか唖

然とならずにいられたと言える。


「マジガチよぉ。ウソなんて言わないもんワタシ~」


「じゃぁボクにイジワルする奴らは何なのっ? ボクがガンバっても、決定的なト

コで邪魔して、もう少しってトコでダメにして、それを全部ボクのせいにするっ」


「それは、貴重なガマン体験よねっ」


「奴らがボクのために、わざわざ難しく嫌になるようにしてくれてるわけ? それ

も勉強って言うんなら、ガッコなんかなくなった方がいいよ!」


 魁の小づくりな頭の中では、パンドラの箱が爆開(  びら)きしたかのように、忌まわしい

記憶が溢れ出す――。


 人一倍走りまくって完全なフリーになってもパスが出されず、そのまま思いきり

シュートミスをされて、勝てたゲームを見す見す落とすばかりの悔しすぎるサッカ

ーやバスケシーンの数数‥‥。

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