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万能工作艦明石の軌跡  作者: 髙龍


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第九十六話

ステーションに着いた俊は各所をまわる。


まずは生命線でもある食料プラントと水の生成設備だ。


食料プラントでは成長の速度を速めた野菜や培養肉などを日々作っている。


野菜はいいとして培養肉に関しては人によっては拒絶反応を示すだろう。


ちなみに俊はダメな方であった。


さらに食料プラントは長期間保存が出来るように食料カートリッジを作っている。


水の生成設備は使われた水を再利用するのはもちろん、水素と酸素を化合させて水を作っている。


宇宙では水は貴重だ。


惑星から運び出せばいいじゃないかと思うかもしれないが、持ちだせば惑星の水は減っていく。


少量なら問題ないかもしれないが、何度も繰り返せば大きな環境問題となる。


人が生きていく上で水は必ず必要だ。


ステーションや宇宙船の数が増えれば増えるだけ水の消費量は増えていく。


惑星によっては水の持ち出しに厳しい規則が設けているところもあるそうだ。


食料プラントと水の生成設備では特に問題は起きていないようだ。


次に向かったのは商業施設だ。


商業施設では品数は少ないが人々が買い物を楽しんでいる。


こちらも問題がないようだ。


次に向かったのは行きたくないドック区画である。


何故、行きたくないのか。


その理由は・・・。


「おっ。領主様。いいところに」


そう言って技術者達が集まってくる。


「何かありました?」


「ちょっと、資源が足りなくてですね・・・」


「またですか?優先的にまわしているじゃないですか」


集めてきた資源を湯水のごとく使い潰す。


それでも足りないとさらに求めてくる。


「そんなことを言われても、足りないものは足りないのです」


「わかりました。調整しますから、少し待ってください」


俊は端末を取り出し、資源の割り振りを見直す。


現在、この星系ではステーションの増築に戦力の増強。


それに惑星雪風の開発にといくら資源があっても足りない状態だ。


採掘組も頑張ってくれているがそれでも足りていないのだ。


「う~ん・・・。どこも削れそうにないですね」


「そこをなんとか・・・」


「そうは言われてもない袖は振れないですよ」


そこに1人の技術者がやってくる。


「資源の採取スピードを上げる為に新型の採掘機を開発しました」


そう言ってデータを端末に送ってくる。


俊はすぐに確認する。


データ上では今までの2倍のペースで作業ができるようだ。


使う資源もそこまで多くない。


「問題はこの採掘機を作る資源がないことですが・・・」


「それは、我々が少し我慢すればいいんですよ。開発に使っている資源をつぎ込めば・・・」


「仕方ない。確保している資源を提供しましょう」


技術者達は納得したようだが、腑に落ちない。


元々資源が足りない理由は技術者達のせいなのだが・・・。


だが、ここで言っては面倒なことになりそうなので俊は何も言わなかった。

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