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万能工作艦明石の軌跡  作者: 髙龍


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第八十話

俊とハルカはカフェエリアで一緒に昼食を済ませることにした。


俊はパスタを選び、ハルカはパンケーキだった。


ここでは合成食料ではなく天然の材料を使っているとのことだ。


コスパで考えれば合成食料を使った方が安上がりだ。


天然の材料は保存方法を工夫したりしなければダメになってしまったりと手間がかかる。


それに対して、合成食料は食料カートリッジを生成器に入れて指定された食べ物を効率よく合成してくれる。


明石に元々積まれていた食料は保存処理を施された天然素材ではある。


ステーションでも自然食料は手に入らなくはないがほとんどが合成食料だ。


合成食料は便利である反面危険性もある。


嵩を増す為に、違法な成分が混ぜられていたりするのだ。


食の危険性がないというのはいいことだ。


思えばハルカが安全なお店を教えてくれなければ適当に食料を買っていた可能性が高い。


ハルカは美味しそうにパンケーキを食べている。


出会ってから今までハルカにはずっと助けられてきた。


「ハルカ。いつもありがとね」


「ふぇ・・・?あわわ。私の方こそありがとうございます」


ハルカはそう言って笑っている。


俊もそれがおかしくて笑ってしまった。


お互いに落ち着いて改めて話す。


「ハルカがいなければどうなっていたか・・・」


明石のAIはいたけれど、宇宙の常識を教えてくれたわけではない。


ハルカに会えたのは本当に幸運だった。


「私こそ・・・。奴隷から解放してもらって、他の子も雇ってくれて。私、今が幸せです」


「ハルカは今後、どうしたいとかある?」


「そうですね・・・。もう少し自由に使える戦力が欲しいです」


「戦力かぁ・・・。でも、どうして?」


「この宇宙はとっても危険です。大切な人を守れるくらいの力が欲しいんです」


「なるほどね・・・。改装が終わったら考えてみようか」


「はい」


「でも、前回みたいな戦い方をしたら怒るからね」


俊は前回、宇宙海賊のジョーンズに戦艦で突撃したハルカのことを忘れていなかった。


「えっ~。でもでもあれが一番確実だったんですよ?」


「正直、生きた心地がしなかったよ。ハルカを失ってしまったらって考えると・・・」


気持ちが伝わったのかハルカはしゅんとする。


「あぅ・・・。ごめんなさい」


「まぁ。僕も人のこと言えないんだけどね」


俊はゲームでとはいえ自爆した実績がある。


その結果、お留守番という大変不名誉な役割なのだ。


「ふふ。私もしばらく実戦は禁止って言われたので一緒にいれますね」


「そうだね・・・。それも悪くないかな」


再び二人は見つめ合い笑うのだった。

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