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万能工作艦明石の軌跡  作者: 髙龍


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第七十九話

ハルカとのデートの日を迎えた。


待ち合わせ場所は少し離れたところにある東屋だった。


「お待たせしました」


そう言ってハルカが声をかけてくる。


「今、来たところだから・・・」


ハルカの方を見ればミニスカートにTシャツ姿だった。


ハルカの私服姿を見るのはこれがはじめてだった。


「よく似合ってるよ」


「へへへ。そう言ってもらえると嬉しいです」


「さて。どこに行こうか?」


「少し離れた場所に映画館があるそうなのでそこに行きませんか?」


「映画かぁ・・・。見るのは久しぶりだな」


ハルカと並んで俊は移動を開始する。


ハルカはさり気なく手を繋いでくる。


俊はハルカの手を握りかえした。


映画館に着くと端末が置いてある。


普通の映画館では上映する物が決まっているが利用者は関係者だけだ。


好きな作品を選べるようになっていた。


「俊さんは何がいいですか?」


中々に難しい注文だ。


俊は映画とかあまり見るタイプではなかった。


せっかくのデートなので失敗はしたくないが知っているタイトルがない。


「ハルカは見たいのないの?」


「私ですか・・・?ちょっと気になってた奴があるんです」


「なら、それを見ようか」


ハルカが選んだのは恋愛物だった。


入り口でお決まりとも言えるポップコーンとコーラを貰ってホールに入る。


当然ながら貸し切り状態である。


席に着くとすぐに暗くなり映画が上映された。






映画の内容は王子様と敵国の王女の恋愛を描いた作品だった。


2人は最終的に様々な苦難を乗り越え結ばれる。


ハルカは途中からずっと泣いていた。


「すみましぇん・・・。私、こういうの弱くて」


「いいよ。近くにカフェエリアがあるみたいだからそこで少し休もうか」


「ふぁい・・・」


カフェエリアは外にテーブルがあり椅子が並んでいた。


椅子に腰かけると使用人の女性が話しかけてくる。


「ご注文をどうぞ」


「それじゃ。コーヒーを」


「私は紅茶でお願いします」


注文した飲み物はすぐにやってきた。


「ところで、いつもここにいるの?」


俊は使用人の女性に話しかける。


「いえ。普段は閉めております。俊様が出かけられると聞いて出張してまいりました」


どうやら俊達の為に特別に待機していてくれたようだ。


なんだか申し訳ない気持ちになってくる。


「謝らないでください。お仕えできる日がきたことを喜んでおりますので」


父親のカールと母親のアルシェントがこの星の利用したのはもう十何年も前だ。


仕える相手が来ないのに待機し続けるというのはそれはそれで遣り甲斐がないのかもしれない。

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