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万能工作艦明石の軌跡  作者: 髙龍


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第七十七話

俊がプライベートビーチに足を運ぶと従業員の子達に囲まれた。


「ええっと・・・」


困惑していると楓が話しかけてくる。


「はい。俊。これ」


そう言って渡されたのはオイルである。


漫画や小説ではよくあるパターンで何となく察した。


「もしかして・・・」


「うん。俊には私達、全員にオイルを塗ってもらうわ」


「この人数を?」


「嫌なの?」


「嫌っていうか、現実的に無理がないかな?」


「塗ってもらえる子とそうじゃない子がでたら可哀想じゃない」


「それはそうだけど・・・」


「ほらほら、喋ってる時間はないわよ」


俊に拒否権はないらしい。


ちなみに楓は白のビキニタイプの水着を着ていた。


「まずは私からね」


楓がうつ伏せになる。


楓の肌はとても綺麗だった。


「それじゃ。いくよ・・・?」


俊はオイルを手につけて楓の背中に塗る。


「つめた・・・。ちょっと、手で馴染ませてから塗ってよね」


「ごめん・・・」


俊は手で人肌まで温めてから改めて楓の背中にオイルを塗っていく。


「腕とか足もお願いね」


俊はただ、言われた通りに動くマシーンになっていた。


そうしていないと煩悩に負けてしまいそうだった。






かなりの時間を使って、全員にオイルを塗り終わった。


「お疲れさまでした」


世話をする為に待機していた使用人がそう言って飲み物を渡してくれる。


「ありがとう」


渡されたのはトロピカルジュースだった。


冷えていてとても美味しい。


泳ぎに行っていた楓が戻ってきて隣のビーチチェアに座る。


「どうだった?」


「どうだったって・・・。疲れたよ・・・」


「それだけ?」


「それだけって・・・。それ以外に何を言えばいいのさ」


「ふふ。冗談よ。からかっただけ」


むくむくと悪戯心がわいてくる。


「楓こそ。僕が他の子に塗ってるのを見てどう思ったの?」


「う~ん。まぁ、少しは思うところがあるけどそれだけよ」


2人の間に無言の時間が流れた。


だが、悪い気分ではない。


「俊さん。遊びに行きましょうよ」


ハルカ達が迎えに来てそう言ってくる。


海に来たというのに遊ばないというのももったいない。


「わかった。今行くよ」


その後はひたすら遊び通した。


泳いだり、ビーチバレーをしたりと色々な遊びに誘われる。


遊び疲れてビーチチェアのところまで戻ると昼食の準備が済んでいた。


今日はバーベキューのようで新鮮な野菜にお肉。


海鮮類などが用意されている。


使用人達が焼いてくれて思う存分に楽しませてもらった。


かなりの量があったのだが、全て食べつくしてしまった。

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