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万能工作艦明石の軌跡  作者: 髙龍


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第五十一話

俊がコンビニに着くと、コンビニの前でたむろしている青年達がいた。


そのうちの1人が話しかけてくる。


「んっ・・・?お前、俊じゃないか?」


「お前は・・・。斎藤。斎藤じゃないか」


斎藤とは悪友の関係だ。


色々と悪さをしては一緒に怒られたりした仲である。


「お前、一体どこに行ってたんだよ?」


「あぁ・・・。ちょっと色々あってな」


「そういや。楓ちゃんのことは聞いたか?」


「楓のこと?」


「ある日、突然失踪したんだよ。警察にも相談したけど手掛かりがないらしい」


その失踪が自分絡みだと知られると、色々面倒なことになりそうだ。


俊は、無言を貫いた。


「お前は、こんなところで何してるんだ?」


「息抜きだよ。息抜き。家にいると親が勉強しろってうるさいからさ」


斎藤は頭がよかったなと思いだす。


試験の時は勉強を教えてもらったりと世話になっていた。


「そっか。でも、あんまり親に心配かけるなよ?」


「わぁってるよ。お前は何しに来たんだ?」


「夕飯と朝飯を買いにな」


「コンビニ飯かぁ・・・。お前も大変だな」


「そうでもないさ。それじゃ、またな」


「おう」


俊は斎藤と別れてコンビニの中に入る。


栄養のバランスを考えてサラダと両親の好きそうなお弁当をカゴに入れる。


後はお茶を買えばいいだろう。


会計を済ませ、家への帰路についた。






「ただいまぁ」


「おかえりなさい。任せちゃってごめんね。今、温めるから」


そう言って母さんが袋を受け取る。


「父さんは?」


「父さんなら、お風呂を洗ってるわよ」


「そっか・・・」


宇宙に出れば大貴族なのにお風呂掃除とは・・・。


でも、なんだか日常が戻ってきたようでほっとする。


俊はリビングでテレビをつける。


適当にチャンネルをまわし、それをぼーっと眺める。


「何かいい番組あった?」


そう言って母さんが温めた弁当を持ってやってきた。


「特にないかなぁ・・・」


「そう。私は、父さんを呼んでくるから先に食べてて」


「うん」


俊は弁当に手をつける。


しばらくすると父さんと母さんが戻ってくる。


「おっ。中々、美味しそうだな」


「そうね。こういうのもいいわよね」


久々の家族3人での食事だ。


「父さんと母さんって普段は何食べてたの?」


「いわゆる、宮廷料理って奴だな」


「そうねぇ。マナーとかも気にしないといけないし・・・」


マナーを気にしながら食事とか、自分には想像できない。


「偉いってのも大変なんだね」


「ここでの生活は気に入ってたんだがなぁ・・・」


「そうねぇ・・・。私は3人で生活できればそれで満足だったのよ」


自分が望めば、家族3人で生活できるのだろうか?


でも、今は雇った子達を放りだすわけにもいかない。


今頃、ハルカ達は何をしているだろうか?


そんなことを俊は、考えていた。

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