第三十三話
1週間はあっという間に過ぎていった。
今は、アズマに呼び出されて、居酒屋に来ていた。
「いらっしゃいませ」
「待ち合わせなんですが、アズマさんはきてますか?」
「それならこちらです」
今回は、カウンターではなく、奥の座敷に案内される。
「おう悪いな」
「いえ、それでそちらの方々は?」
座敷にはアズマ以外にも10人程の人がいた。
「こないだの海賊討伐で、艦を失った連中だ。悪いんだが、こいつらにも艦を融通してやってくれないか?」
「構いませんよ。でも、今になってどうして?」
「最近まで入院してたんだ。これで仕事ができる。ありがとう」
現在、俊達は自分達で運用する艦以外にも、売却用に駆逐艦を造っている。
俊は、ハルカに連絡を取り迎えに来る際に、売却用の駆逐艦を持ってくるように連絡した。
「さて、問題は解決したな。前祝いだ。飲むぞ」
そう言ってアズマ達はビールを飲み始めた。
「僕はもう行きますね」
「おう。お疲れさん」
俊は居酒屋を出てゲームセンターに向かった。
ゲームセンターでは楓がスペースウォーをプレイしていた。
楓はドリトルさんのお勧めで戦闘機を徹底的に極める方針のようだ。
その腕前は中々のものだ。
俊は戦力として航空母艦を2艦、所持している。
その運用を楓に任せてみるのもいいかもしれない。
今は航空母艦は2艦だけだが、楓の活躍によっては航空母艦の数を増やしてもいい。
「あっ。俊、用事は終わったの?」
「うん。まだ、時間はあるし、僕もやろうかな」
仲良く隣同士でスペースウォーをプレイする。
俊は悩んでいた。
駆逐艦をこのまま強化するのか、それとも、別の艦を解放するか。
スペースウォーの仕様上、他の艦種を使いたい場合はポイントを支払ってその艦種のツリーを解放する必要がある。
将来的にはドリトルさんのようなプレイをしてみたいが、それには、まだまだポイントが足りない。
それに、楓のように何か1つを特化させるというのも面白そうではある。
「あらん?何かお悩みかしらん?」
「あっ。ドリトルさん・・・。実は・・・」
丁度よく現れたドリトルさんに俊は考えていたことを話す。
「なるほどねん。まぁ、命のかかった実戦ではないし、好きに遊んだらいいんじゃないかしらん」
確かに、ゲームは楽しむためにやるのだ。
俊は軽巡洋艦を解放することに決めた。
改造用のポイントも溜めていた為、一気に注ぎこんでいく。
とりあえずは火力を優先する。
ある程度、改造できたところで、軽巡洋艦を使ってプレイする。
戦果としては微妙なところだった。
だが、改善点も見えてた為、そのままプレイを続行する。
俊は少しずつ軽巡洋艦を改造していった。




