表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万能工作艦明石の軌跡  作者: 髙龍


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/69

第二十八話

密命を受けた、工作員は地球に住む1人の少女を攫った。


それは俊の幼馴染である楓という名の少女だった。


だが、これは重大な条約違反だ。


宇宙に自力で進出できない星の住民を宇宙に連れ出してはいけない。


敵対する勢力もそれは知っていたが、それでも、拉致を実行したのである。






「ここは・・・?」


楓が起きると見たことのない風景が広がっていた。


ベッド以外、何もない、狭い部屋だ。


壁はどうやら金属のようである。


何がどうなっているのかわからない。


最近、幼馴染の俊が失踪した。


もしかしたら、自分と同じように拉致されたのかもしれない。


だが、一般家庭である自分を拉致して、誘拐犯に何のメリットがあるというのか・・・。


目的が何かわからないが、ただただ、恐怖することしかできなかった。


プシュ~と音がして、壁だと思っていた部分が開く。


開いた所から1人の男が入ってくる。


「おやおや。お姫様のお目覚めか」


「貴方は・・・」


「未開人のわりに、整った顔をしているじゃないか」


「未開人?」


「君は知らなくていいことさ。せいぜい、大人しくしてることだね」


それだけ、言って、男は部屋を出ていった。


それと同時に開いていた部分は閉じてしまった。


楓は男の出ていった部分を調べるが、どうすることもできなかった。





ドリトルとアズマはステーションの居酒屋で酒を飲み交わしていた。


「男、臭い店ねぇ。もっと、お洒落なところはなかったのかしら?」


「そう言ってくれるなよ。あんたと違ってこっちの懐具合は火の車なんだ」


「よくいうわぁ~。駆逐艦を20艦も買った癖に」


「必要経費って奴だ」


「それで、状況はぁ~?」


「どうもきな臭い動きをしてる奴が何人かいるな」


「やっぱりねぇ。こっちでも、暗躍してる連中がいるわん」


「何も起きなければいいがな」


「それは無理ってもんでしょ~」


「俊の奴が、あんまりステーションにこないのがせめてもの救いか」


「そうねぇ~。でも、いつでもフォローできる体制は重要よん」


「わかってる・・・。俊に何かあったら、カールさんに顔向けできねぇ」


「貴方も律儀よねぇん」


「それはお前もだろ」


「あらぁん。私はビジネスだものん。貴方と一緒にしないでほしいわん」


「へいへい。まぁ、伝説のビィービルが味方でよかったぜ」


「古い話よん。今は、ただの金貸しの中間管理職よん」


ドリトルの気配が一瞬変わる。


あまりこの話を引っ張るとよくないようだ。


「そうだったな・・・。そういうことにしておこう」


アズマはそう言って納得するのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ