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万能工作艦明石の軌跡  作者: 髙龍


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第二十一話

「お前・・・。カールさんの息子だったのか」


「僕も、父の本名は最近、知ったんですけどね」


「マーキュリー家だもんな。色々あるんだろ。でも、お前がすげぇ艦を持ってる理由も納得だ」


万能工作艦明石は正直、チートもいいところだ。


でも、あの父のことだ。


完全に趣味で造っていたんだろう。


「それで、どうします?」


「まずは、駆逐艦を10艦ぐらい買わせてくれ」


「わかりました。用意しておきます」


最新の駆逐艦も造れるがそれは色々問題があるだろう。


なので、アップデート前に造っていた駆逐艦でいいだろう。


「代金は前払いしとくぜ」


そう言うとアズマは端末を操作する。


俊は無事に振り込まれたことを確認した。


「ありがとうございます。出来る限り早い方がいいですよね?」


「いや、ゆっくりで構わないぜ」






アズマと別れ、ステーションを探索する。


俊は、手続きでぐらいしかきたことがなかったので、ハルカに案内してもらっている。


食料や水はまだ余裕があるが、出来るなら、入手経路を確定しておきたい。


「食料や水を買うならここがいいかな」


そう言って案内されたのは小ぢんまりとした店だった。


「おう。久しぶりじゃないか」


「おじさん。お久しぶりです」


ハルカは元気に挨拶している。


「お前さんは、見ない顔だな」


「最近、この辺にきまして・・・」


「そうかそうか。うちは品質が売りなんだ」


店主はそういうと、端末を差し出してくる。


どうやらやり取りはここでするが、指定すれば商品を届けてくれるようだ。


「食料と水ってこんなにするんですか?」


地球にいた頃には考えられない値段がついていた。


「何せ、どちらも輸入に頼っているからな。どうしたってコストがかかる」


「なるほど・・・」


「下手なお店に行くと、変な混ぜ物とか入っていたりして・・・」


「安全には変えられないか」


俊は大量の水とそれぞれの好みに合わせた食料を買い込んだ。


「こんなに買ってくれるのか。少し、サービスしとくぜ」


「ありがとうございます」


「また、きてくれ」






お店を後にして、探索を続ける。


ゲームセンターのようなお店を発見した。


「ここは・・・」


「あぁ。スペースウォーっていう、全銀河通信型のゲームです」


「どういうゲームなの?」


「基本的にはシミュレーターと一緒ですよ。AIを相手にするのでなくて対戦相手が人になるだけです」


「面白そうだね。時間もあるし、少しやっていかない?」


「いいんですか?」


「うん。自分達がどれぐらい通用するのか試してみよう」


「へへへ。昔から、やってみたかったんですよね」


俊とハルカは仲良く隣り合って、スペースウォーのアカウントを作るところからはじめた。

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