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万能工作艦明石の軌跡  作者: 髙龍


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第二話

食事を終え、指令室に戻ってきた。


「お帰りなさいませ。マスター」


「現在の状況は?」


「近くのデブリ帯に採掘機が到着しました。輸送用のドローンも配備完了しました」


「後は資源が届くのを待つだけかな?」


「いえ、マスターには作る艦艇の選択をしていただきます」


目の前にスクリーンが表示される。


消費資源量などのデータも並んでいる。


色々細かく設定できるようで細かく見ていてはきりがない。


とりあえず、丸裸の現状を脱することを優先し一番コストのかからない戦闘機を選択した。


武装は弾薬などを作れないのでレーザー一択だ。


航続距離などの問題はあるがとりあえずこれでいいだろう。






作業を見守るだけでは暇な為、色々調べ物をして過ごす。


まずは、現在地。


太陽系ではないらしい。


資源が豊富な地域だということがわかっただけだった。


次に父親と母親の所属すると思われる星系国家について。


かなり昔から存在する国家のようで膨大なデータが出てきた。


複数の銀河を支配する国家で、強力な艦隊をいくつも要する大帝国らしい。


国名は文字化けしていて読めなかった。


父親の実家はかなりの名家らしい。


母親はなんと帝国のお姫様である。


地球に来た目的は新婚旅行。


居心地がよくそのまま居座り続けていたのだが、国元から帰って来いと艦隊を差し向けられた模様。


その際に問題になったのが俊の存在だ。


艦隊は父親と母親の確保が目的で俊の存在はイレギュラーだった。


その為、艦隊に乗せるわけにもいかず父親が密かに作っていた万能工作艦明石に食料と共に放り込まれたらしい。


ちなみに、明石というのは旧日本海軍の保有していた工作艦だ。


親父は歴史オタクだったが、こんなものを作っていたとは。


休日とかになるとどこかに行っていたがこれを作っていたのだろう。


そんなことを考えている間に、戦闘機の1機目が完成した。


このペースでいけば本日中に10機ぐらい揃えられそうだ。


「そういえば、操縦ってどうするの?」


「命令に従い、AIが判断いたします」


「AIかぁ・・・。まさにハイテクって感じだね」


「戦闘に不安があればシミュレーションも可能ですが?」


「シミュレーションか。やってみようかな」


俊がそう言うと目の前にスクリーンが現れる。


現有する戦力は万能工作艦明石。


それを守るように戦闘機が10機。


工作艦と言えど最低限の自衛武器はあるようだ。


レーダーを見ていると南から敵勢勢力と思われる宇宙船が1隻入って来た。


さて、どうやって戦おうか。


俊は熟考しはじめた。

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