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万能工作艦明石の軌跡  作者: 髙龍


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第百十三話

「俊様。ポール貿易から通信が入っています」


マーチェがそう言ってくる。


「ポール貿易?」


「銀河帝国で、幅広く商売している会社ですね。ただ、色々黒い噂も多いですが・・」


「黒い噂?」


「例に挙げるなら、宇宙海賊との取引や違法薬物などの販売とかですね」


「うわぁ・・・。相手にしたくなくなってきたなぁ」


「そうは言われても、相手にしないわけには・・・」


「まぁ。そうだよね。通信まわして」


「わかりました」


俊が通信を受けるとスクリーンにいかにもキザそうな細い男が現れる。


背景に花びらが舞っている。


「ずいぶんと待たせてくれたね」


「そうは言われましても・・・」


突然、通信を送ってきたというのに上から目線である。


「うちの支社を作るからよろしく」


「えっと。どうしたらいいんですか?」


「どうしたらって。そんなこともわからないの?使えない子ね」


いやいや、一方的に言ってきていきなり暴言とかこの人、大丈夫だろうか。


反応に困ってマーチェを見ると別にスクリーンを展開してフォローしてくれる。


「よろしくと言われてましても、そちらの要望をまず聞きませんと、何とも言えません」


「はぁ・・・。これだから田舎者は嫌なんだ。まず、うちの会社の窓口として一等地を用意しろ。そして、我が社の艦が入港する際には優先してもらう。後、税も優遇してくれ」


言っていることがめちゃくちゃである。


当然、そんなことは認められない。


「すみませんが、無理です」


「無理って・・・。お前じゃ話にならない。責任者を出してもらおう」


「責任者と言われても、私が責任者なんですが」


「はん。お前みたいな若造が責任者?笑わせてくれるな」


言葉が通じない。


正直、相手にしたくないタイプである。


「とにかく、そんな無茶苦茶な要望は聞き入れられません。話が終わりなら失礼します」


そう言って俊は通信を切った。


だが、相手の非常識はこれで終わらなかった。


鬼のように通信のコールが鳴り響く。


「どうしたらいいんだろう?」


「正直、良い噂は聞きませんし、放置でいいのでは?」


「そうだね・・・。よし、鬱陶しいしブロックして・・・」


俊はポール貿易からの通信をブロックしてしまう。


「それにしても非常識な方でしたね」


「そうだね。他にも仕事があるし頑張ろう」


俊とマーチェは分担して事務作業に没頭した。


だが、今回の件はこれで終わらなかった。


数日後、ステーションの管制からポール貿易の艦隊が指示に従わず接近中であると報告を受けた。


完全に法律無視である。


俊は親衛艦隊に指示を出した。


親衛艦隊の指揮官からはこんなことが初仕事とはと文句を言われるのだった。

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