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毎日ポンコツ呼ばわりされるから、嘘をついたら平和になりました。

作者: うずらの卵。

「もう、これ壊れてるのかな?このポンコツがぁー。そろそろ買い換えようかな。

何でまた体重増えてるの?

有り得ないんだけど、やっぱりこの体重計おかしいし」

毎日毎夜八つ当たり、私は正直に教えてあげてるのに。それなのにポンコツ呼ばわりされて、挙げ句に捨てられるなんて、こっちこそ有り得ないんだけど。

ならば、正直にならなければ良いんだ。

明日からは嘘をつく事にしよう。

「はぁー、今日も疲れた、沢山食べたけど動いたからね、体重はと…えぇー減ってる、嬉しい。」

ほっ、嘘ついたら喜ばれた。これからはこの手で行こう。

「きゃー、又々体重減ってる、食べても食べても体重増えないし、嬉し過ぎー」

そして、1ヶ月後ドスンドスンドスンドスン。

「今日も体重全然増えてなーい」ドスンドスン。

「でも、最近体が重いのよね、まぁ、体重増えてないから良いか」

ドスンドスンドスンドスン。

「ちょっと、あんた最近太ったんじゃないの?」

「お母さん、太ってないよ、体重減ってるし、

最近回りからも太ったと言われるけど、体重増えてないもんね」

やっぱり嘘をついて良かった。

毎日ポンコツ呼ばわりされなくなったし、

捨てられないし、平和を手に入れられたよー。

喜ぶ体重計でした。





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