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双子兄さまの悪役令嬢女装? 大丈夫、破滅回避の主戦力だよ! ~深層反転の真偽編集者《バイナリィヱディタ》~  作者: 江東乃かりん
第1装 女装始めませんこと? ~第4.5着 (番外編)この乙女ゲーム世界にクリスマスは存在しないけどホールケーキが食べたい~
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第052粧 悪役令嬢はクリスマス会の代わりにお茶会をする

今回番外編です。


本編とは関連がなく、時間軸などは別軸のお話と思って頂ければ幸いです。

「うーん! お菓子の良い香りがする! 早くみんな来ないかなー!」

「もう少しの辛抱でございますよ」


 今日は十二月二十五日、前世で言うクリスマス!

 だけど、この世界にはクリスマスはない。


 そんな今日の我が家では、お茶会の準備が進んでいる。


 と言うのも。

 クリスマスがないことに衝撃を受けた小さい頃の私が、「知り合いみんなで大きなホールケーキを食べたい! お茶会をしたい!」とゴネ……じゃなくてお願いしたのがことの始まり。


 そんなわけで、毎年この日はノワール主催のお茶会があるのです。

 ドヤァ!


 ちなみに、大きなホールケーキをまるまる一人で食べるってことをしてみたかったけど、小さめのホールケーキを兄さまと半分こで実践して我慢しました。


 しばらくは甘いものは良いや……って思う状態が続いたけど、満足!


「お菓子なら、いつもお召し上がりになられているではありませんか」

「いつものお菓子も美味しいんだけどね。目の前のホールケーキをみんなで分け合って一緒に食べるのって楽しいじゃない」

「貴族らしからぬ発言ですね」


 エスがいつも通り辛辣でふ……。


 なんかこう、一つのものを分け合って食べるのって、一人じゃないみたいな感じがしてほわほわするので。安心するんだよね。


「それに、みんなでお茶会と言う口実なら、いつもよりたくさん食べられるので!」

「普段からおやつを減量していらっしゃれば、たまにたくさん食べても怒られませんよ?」

「な、悩ましい……」

「お嬢さまからこれまで伺った異世界のお話の中には、転生したご令嬢がお菓子で周囲の殿方を餌付けなさって逆転勝利なお話もございましたね」

「餌付けて。エス言い方。私だってお料理チートが出来るならしたいよ!」

「お嬢さまはお料理されないのですね」

「分かって言ってるでしょ、出来ないよ! 壊滅的に! むしろされる方だよ、餌付けを!」


 したことあるよ!

 でも前世は料理能力皆無だったし、今世は作る機会なんてなかったからね。

 そりゃもう黒歴史に相応しい、漆黒の物体を生み出してしまったのだよ……。


「だから私、食べ専なので!!」


 当初は出来たら兄さまに食べてもらう約束をしたけど、さすがにすみすみコゲコゲが半端ない謎の物体を食べさせるわけにはいかなかったので、なかったことにました。


 なんかガッカリしてた気がするのは、きっとお腹空いてたからかな。


「ノワール。あいつらが来るまであと少しだが、準備はどうだ?」


 兄さまが進捗確認にやってきた。


「テーブルコーディネートも済んだし、準備バッチリ!」

「今回のベースカラーは黄色、ヒマワリか……。毎年良く色んなものを思いつくな」

「えっへん。そりゃまあ、お茶会ホストですので!」

「それにしても、何故メインがヒマワリなのでしょう? 季節感無視もはなはだしいかと」


 今年のイメージカラーはヒナタちゃんに似合いそうな色! だからです!


 いや誰にも言ってないし、本人来ないんだけどね。


 この世界ではクリスマス関係ないので、装飾類は完全に好みでお送りしております。


「今日は変装しなくて良いのか?」

「ヒナタちゃん来ないから変なフラグ立たないでしょ、大丈夫! 乙女ゲームにもこんなイベントなかったし」

「相変わらず、行き当たりばったりだな……。白の神子は来なくても、ガイアスは来るだろう? 逃げずに相手出来るのか?」

「アーッ!!」


 しまった、婚約者が来ることを忘れていたー!!


「何も考えてなかったのか……」

「そんな状況でございますが、お嬢さま。皆さまお越しになりました」

「あんぎゃー!!」

「赤子のような叫び声なされても、時は戻りません。手遅れです」

「……時間稼ぎしておくから、着替えたらどうだ?」

「みんなをお迎え出来ないなんて、イベント主催者としてのプライドが! あと折角のドレスを着る機会が! あわわ……」

「では諦めて参りましょう」

「うひょー!」

「……口から漏れる単語が、令嬢感皆無だな」

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原作担当コミック『小さな星《ひかり》のダイニング クチーナ・ルーチェ』pixivシルフ様にて連載中!
正反対な二人が送る、ファンタジーが舞台のダイニングでの優しい時間✨
よろしくお願いします~!
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