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双子兄さまの悪役令嬢女装? 大丈夫、破滅回避の主戦力だよ! ~深層反転の真偽編集者《バイナリィヱディタ》~  作者: 江東乃かりん
第1装 女装始めませんこと? ~第4着 どう考えても決闘を申し込む相手を間違えている~
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第048粧 (.{3})キュリテ:5

 試合の有効範囲外である安全領域で、俺たちは決闘の行方を見守っていた。


「……す、すごいですっ!」

「わあ! すごいね! キュリテったらすごいや!」


 あれが実際にはノワールと言う少女が成し遂げていると言うことを、ガイアスと白の神子は知らない。

 俺からは教える気はない。知る必要もないだろう。


「良かった、勝ったな……」


 ハウザーの感心したような声色を聞きながら、俺は胸をなでおろした。


「正当な結果だ。彼女は別段弱くはないが、目立って強くもない」

「それでも一般的なご令嬢としては、護身以上の実力があると思うけどね」

「対して、ダーケンの武術の評判は、キュリテ。君だって聞いていただろう?」

「ああ」


 駄犬の武術の腕前は、教師からの評価は最低であることを聞いていた。


「であれば、最初からこうなると分かっていたわけだ」


 だが、素人の予想だにしないような攻撃が、ノワールを傷つけないとも限らない。


「それなら最初から素直に決闘に送ってあげて、仲直りしてくれれば良かったんだけどな。お前がやたらと威圧的になるから、二次災害やら三次災害やらがそれはもう酷かったよ」


 そこまで俺が知ったことではない。

 そもそも、駄犬が俺たちに喧嘩を売ったのが悪い。


「俺は負けるつもりだった。それに、ノワールに決闘をやらせること自体が反対だ」

「心配しすぎさ。大丈夫だったじゃないか」

「それは……結果的にはそうなったが……」


 それに俺は、誰かを守ろうとするノワールを認めたくなかった。


「ノワールだって、もう子どもじゃない。お互いいつまで依存しているつもりだ?」

「……」


 俺はウォルターを睨みつけたが、それでも奴は口を開いた。


「キュリテ。いい加減、三文芝居はやめるべきだ。彼女の狂言に付き合う必要なんてない」

「……付き合っているんじゃない、これは俺がやりたいことだ」

「そうであればなおさら、真面目に向き合うべきだ」


 俺を演じるノワールが、俺たちに向かって笑顔を向けてくる。


 気持ちの吹っ切れた表情を見ていると、迎えに行きたい気持ちがはやる。


「こんなことをして、何になると言うんだ」

「お前に何が分かる……」

「何も、分からない」


 その様子を一瞥して、ウォルターは立ち上がった。


「自分には、君たちが理解できない」


 歓声でかき消されるほどの小声で、俺は呟いた。


「理解出来たとしたら……お前たちは、ノワールを救ってくれるのか?」

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原作担当コミック『小さな星《ひかり》のダイニング クチーナ・ルーチェ』pixivシルフ様にて連載中!
正反対な二人が送る、ファンタジーが舞台のダイニングでの優しい時間✨
よろしくお願いします~!
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