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双子兄さまの悪役令嬢女装? 大丈夫、破滅回避の主戦力だよ! ~深層反転の真偽編集者《バイナリィヱディタ》~  作者: 江東乃かりん
第1装 女装始めませんこと? ~第4着 どう考えても決闘を申し込む相手を間違えている~
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第046粧 駄犬くんの名前が発覚したけど、あまり変化はないようだ

 学園で決闘を行うには、学園への申請が必要らしい。

 承認された決闘は、中立な立場の審判が見守ってくれるとのこと。


 意外にも今回の申請は、駄犬くんがやってくれたそうな。


 お前には出来ないだろ、って自慢気に話されました。

 ええ、ええ。出来ませんよー、それが何か。


 もしかして駄犬くんって、構ってちゃんなのかな、面倒くさい子だな、って思いました、まる。


 ……と言うか、決闘なんて様式があるくらいには、この学園って決闘多いのかな?

 不良のたまり場ですか、ここ?

 ヒナタちゃん、こんな血の気の多いところに通っていて大丈夫なの?

 私も男装してて平気なの? どうなの?


 そんな風に考えながら訓練部屋に入ると、すでに駄犬くんと審判が待ち構えていた。


「ふん。よく尻尾巻いて逃げ出さずにやってこれたな! 褒めてやる!」


 駄犬くん、その台詞って噛ませ犬みたいだよ?

 やめた方が良いよ? フラグ立っちゃってるよね?


 それに、逃げなかった程度のことで褒められても嬉しくないなー。


「それはこちらの台詞だ」


 審判に促され、私は訓練部屋の中央に立つ。


「お前には、これまでの行いを改めてもらおう」


 雰囲気に乗せられて、格好良いポーズを付けたくなる台詞がすらっと出てくる。


 とは言っても、これは他人事じゃなくて、私自身のこと。

 心境としては、ワクワクの狭間でドキドキとソワソワが居候しているような状態。


 駄犬くんも続けて指定位置に着いた。


「お前が負けたら、お前たち双子は金輪際、神子に近づくんじゃない! 分かったな!?」


 いつの間にか対象範囲が「私たち」に拡大している。

 まあ、勝てば関係ないもんね。


「それではこれより、ダーケン選手とキュリテ選手の決闘を執り行う!」

「ダーケン……」


 あ、そう言う名前だったんだね。

 名前知らなかったし、兄さまは駄犬くんって呼んでたしで、あだ名で定着しちゃってたよ。

 ごめんね。でもそのままのあだ名で良いかなって思いもするなあ。


「うるさい! お前の片割れが駄犬とか呼ぶからおかしなことになっているんだ! 謝れ!」

「あ、うん。それは素直に謝ろう」


 思ったより似合うから、改める気はないけど。

 私の兄さま、ネーミングセンス最高では!


 意識を外に向けると、試合の有効範囲外がざわめいていた。


 観客は当然いるものだと思っていたけど、思ったより人が来ているらしい。


 良く考えてみると、食堂であれだけ騒いだし、その上決闘を申し込んだのが使者なんだから、話題にならないほうがおかしいかな。


 ……ってことに、今更気づいたよ!

 ちょっとこれ目立って恥ずかしくない!?


 なんて今更言ってられないので、表面上はキリッとした表情を心がけて立った。


「これより、改めてルールを公表する」


 声を合図に、ざわめいていた訓練部屋が静まり返る。


「魔法の使用は禁止とする」


 これは、魔法が使える使者が有利だから、と言うのもある。だけど、駄犬くんは何故か使えないらしい。


 そうは言っても、蓋を開けてみたら実は使えました。と言うオチがついていると危険なので、禁止するとのこと。


「急所を狙い、命を絶つようなことはあってはならない。相手が棄権をした場合、速やかに終了するように」


 つまり健全な試合をせよ、と言うこと。


 決闘じゃないじゃん? そうだね、そう思うよ。

 でも対学生同士で命奪い合ってもしょうがないじゃない?


「勝利の条件は、相手を有効範囲外に追い出すこと、相手から武器を取り上げること、そして相手が降参すること。なお、制限時間内に勝負がつかなかった場合は、試合を無効とする」


 別の機会に、やり直せってことだね。

 付き合わされる教師も大変だよね。


「以上、両者構え!」


 私と駄犬くんは、手にしていた訓練用武器を構えた。


 さあ、駄犬くんよ! 刮目せよ!

 幼少より兄さまたちと遊んだ末に鍛えられた、我がそこそこの運動神経をッ!

更新頻度低い中、お読み頂き有難うございます…!

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原作担当コミック『小さな星《ひかり》のダイニング クチーナ・ルーチェ』pixivシルフ様にて連載中!
正反対な二人が送る、ファンタジーが舞台のダイニングでの優しい時間✨
よろしくお願いします~!
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