表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
双子兄さまの悪役令嬢女装? 大丈夫、破滅回避の主戦力だよ! ~深層反転の真偽編集者《バイナリィヱディタ》~  作者: 江東乃かりん
第1装 女装始めませんこと? ~第4着 どう考えても決闘を申し込む相手を間違えている~
45/73

第045粧 悪役令嬢、決闘に臨む!

 兄さまと気まずい状態のまま数日経過。


 たまにエスが茶化そうとしてくるけど、知らぬ存ぜぬで通しました。


 そうこうしているうちに、決闘日を迎えた。

 なんだかこの日になるまで、すごく時間が経つのが長く感じたよ……。


 今は、決闘に臨むべく訓練施設の準備室で準備体操。


 それを終わらせると、姿見で身だしなみをチェック!


 身だしなみ、ヨシ! 


 これなら、万が一のラッキースケベ展開にも耐えられるし、男装バレの心配もなくて安心だね!

 乙女ゲームの世界だけど、決闘のこともあるしラッキースケベの心配をする私であった!


 だいたい準備が整ったので時計を確認しようかななんて思っていると、扉がノックされた。


「どうぞ」


 迎え入れると、いつもの信号機カラー三人と……兄さま。それに、ヒナタちゃんも来てくれていた。


「キュリテ!」

「本当に大丈夫? 今からでも遅くない。棄権しても良いと思う」


 駆け寄ってきた来たガイアスの後ろからウォルターが問いかける。

 心配してくれるのは嬉しい。

 だけど……。


「ダメだ。棄権なんか出来ない」


 だってそれは、誰のためにもならないんだから。


「君の決心が固いことだけは分かったよ。だけど、君の片割れを心配させたまま行くつもりかい?」


 ハウザーの言葉に、私はしかめっ面をしている兄さまの方を向く。


 目も合わせてくれない。

 喧嘩の原因はどう考えても私なので、きっと私が謝るまで機嫌を直してくれないと思う。


 でも……寂しいな。


「ノワール……」

「……どうせ、何を言っても決闘に行くのでしょう」

「ああ」

「では一言だけ」


 兄さまは、扇子で顔を隠したまま呟いた。


「かすり傷一つでも怪我を負ってみなさい、許しませんわよ」

「分かってる。絶対に勝って、戻ってくるから」


 ウォルターがポツリと、「どこにガン飛ばしてる?」と呟いているのが聞こえた。


 え? 私? ガン飛ばしてないよ?


 不思議に思って首を傾げていると、兄さま越しにだけどヒナタちゃんが話しかけてくれた。


「キュリテくん……ごめんなさい。……私が、もっとしっかりしていれば……」


 私に話しかけるヒナタちゃんを、皆が意外そうに見ていた。


「いいや、良いんだ。それに、場所に来てくれて、ありがとう。少し怖かっただろう?」


 ここまで一緒にやってきたメンバーは男の子率高いし、良く頑張ってここまで来てくれたね。

 女の子の格好している兄さまは女装なので、実はヒナタちゃん以外は全員男の子だけど!


「私も……頑張ります……。出来る限り……少しずつっ、頑張ります……! だから、負けないでください!」

「ありがとう。でも無理はしないで」


 ヒナタちゃんと少し距離を取って話していると、ハウザーとウォルターのひそひそ話が聞こえてきた。


「あのキュリテ、本物のキュリテよりもイケメンじゃないか? 気持ち爽やか加減があるしさ」

「自分もそう感じる」

「おい、聞こえてるぞ」

「君は地獄耳だな」

「ねえねえ、何の話してるの?」

「うわっ、ガイアス!? 驚いた! 急に紛れ込んでくるんじゃない!」

「僕だって、ノワールと話したいんだよー!」


 信号機カラーと女装中な兄さまのいつも見る風景に、自然と私の表情が綻んだ気がした。


 不安そうにしていたヒナタちゃんも、さっきよりも表情がずっと明るくなる。


「よし、そろそろ時間だ。行ってくる!」


 まだちょっと兄さまと気持ちに距離があるような気がするけど……。


 でも私は、絶対に勝って戻ってくるからね。


「見守っていて」


 お願い、キュリテ。

更新頻度低い中、お読み頂き有難うございます…!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
原作担当コミック『小さな星《ひかり》のダイニング クチーナ・ルーチェ』pixivシルフ様にて連載中!
正反対な二人が送る、ファンタジーが舞台のダイニングでの優しい時間✨
よろしくお願いします~!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ