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双子兄さまの悪役令嬢女装? 大丈夫、破滅回避の主戦力だよ! ~深層反転の真偽編集者《バイナリィヱディタ》~  作者: 江東乃かりん
第1装 女装始めませんこと? ~第4着 どう考えても決闘を申し込む相手を間違えている~
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第033粧 兄さまと白の神子を尾行中であります

 休み時間。

 私は今、ぷくーっと頬をふくらませて、物陰からとある二人を監視中です。


 別にやることがないとか友達がいないとか、そう言うことは……あ、ある!


 あるけど、それとこれとは話は別なので、さておき!


 私は、気になるから尾行しているのだー!


「何をやってるんだい? ノワール嬢」

「違いますー、今私はキュリテですー。中の人のことを分かっていても、キュリテと呼んでくださいー」

「本物のキュリテはそんな返ししないって」


 隠れてこそこそしている私のことがノワールだと知って話しかけて来たのはハウザーだった。


「そう不貞腐れなくても良いんじゃないか?」

「今はハウザーに対して怒っているわけではありませんー!」

「それはそうだろうね。何となくは察しているけど。で、こんな物陰に隠れてどうしたんだい?」

「見て分かるだろ、偵察だ」

「口だけは切り替え早いのな」


 私の視線の先はもちろん、悪役令嬢に変装した兄さまと白の神子ちゃん。


 二人は一応一緒に行動はしているけど、距離感があるし目に見えてよそよそしい。


 ハウザーも私の視線を追って二人を見ると……。


「ああ、彼女……どうしたものだろうね」


 と、首筋に触れながら困った様子で呟いた。


 あ、それ! イケメンが良くやる首が痛いポーズだ!


「俺たちの世界に無理矢理呼んだから、慣れるまではあれこれ無理強い出来ない。とは言え、このままだとな……」


 キュリテもここのところ機嫌が悪いし、と呟いた。


「そう言えば、使者の役目ってないのか?」

「ああ。放課後になったら魔法の説明と、あとは訓練施設で特訓の予定ってところ」

「へー、魔法! 良いね、魔法!」


 魔法は使者と神子、占い師。あと、闇の因子に囚われた人しか使えない。


 だから黒の神子である私も使えるはずなんだけど……なんだけど。

 ……お察しください。


 あれかな。まだ力に目覚めてないから使えないのかな?


「ノワール嬢は相変わらず、そういうのが好きだね。もちろん、見学して行くだろう?」

「や、良い」

「な、なんだ? 驚くほどテンションが下がったな」


 だって使者の訓練見に行くのって、変なフラグ立ちそうだし。

 なんてことはハウザーに言えない。


 うーん、でも魔法使ってるところは見たいなー!


 誰かが使ってるところを見れば、私も使えるようにならないかな?

 なんて思うけど、そんな簡単にはいかないか。


 黒の神子として目覚めたくはないけど、魔法に憧れはあるし使ってみたい!

 矛盾した思いを抱えるノワールさんであった。

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原作担当コミック『小さな星《ひかり》のダイニング クチーナ・ルーチェ』pixivシルフ様にて連載中!
正反対な二人が送る、ファンタジーが舞台のダイニングでの優しい時間✨
よろしくお願いします~!
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