表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/73

第021粧 兄さまはお迎え準備中

 もうそろそろで、白の神子ちゃんの召喚日だー!


 なんて風に令嬢にあるまじきぐだぐだ具合で過ごしていたら、あっという間に当日が来てしまったよ。


 まあ私、学園では令嬢ではなく、令息やっておりますが!


 ちなみに結局兄さまは案内役を引き受けていて、最近は準備で一緒に下校出来なかったりと忙しそうにしていた。


 帰ってきたら沢山お話してるけど、前より相手にしてくれないのが寂しくて。


 おとといくらいに、このもやもやをどこにぶつけるべきかと思いながら庭で素振りをしていたら、ついついテンションが上がりすぎちゃって。


 気付いたら、母さまが大切にしていた植物を折ってしまっていたよ……。


 ……みんなにはナイショだよ?


 やだなあ……。

 後ろにひっそり控えていたエスあたりがバラしそうだなあ……それが薔薇だっただけに。


 なんてことを考えながら深刻な顔で校内を歩く私の隣で、ガイアスが大はしゃぎしていた。


「ついに今日だね! 神子さま召喚の日!」

「ガイアスは元気だな」

「だって楽しみなんだよ! もしかしてキュリテは寝不足?」

「……今日のことが気になって眠れなくてな」


 決してバラバラにした薔薇のことで眠れなくなったわけじゃないよ!


「そっか、案内をするノワールが心配だよね」


 いまは私、兄さまの変装をしている。

 で、質問してきたのは入れ替わりに気付いていないガイアス。


 と言うことは、要するに兄さまが心配かって質問になるわけで。


「そう、だな……」


 私にとっては兄さまは頼りになる存在なので、そんなに心配していない。


 フラグのことだって、兄さまは本当の悪役令嬢じゃないから、変なことは起こらないと思うし。

 それに何かあっても、いままでみたいに何とかしてくれるはず。

 なので大丈夫! 一番良い装備です!


 いま私が心配なのは、白の神子ちゃんはどんな子なのかなあ、と言う不安。


 白の神子ちゃんが良い子だと良いなぁ。


 それで変な破滅フラグを立てることなく、私も兄さまも死にませんように……!


 それにしても、「キュリテも楽しみなんだね!」って言われると思ったけど、ノワールを心配してそうに思われているって……婚約者から見ても私ってそんなにポンコツに見えるのかな?


「で、そのノワール嬢はどこに行ったんだい?」

「控え室だ」


 ちなみに召喚の儀式は学園で行われるので、ただいま攻略対象の信号機カラーと私で移動中。


 他にも全学年の生徒たちが騒ぎながら向かっている。


 待望の白の神子ちゃんの召喚が見れるってこともあって、みんなテンションあがってるね。


 でも、場所が、ね。

 講堂なんだよね……。

 入学式と同じ場所なんだよね……。


 たぶん他に人数入る場所がないからこうなったんだと思うけど。

 何という胸が熱くならない場所のチョイス。


 この辺の描写、乙女ゲームでは背景でしかなかったから当時は気にならなかったけど。


 こんなんじゃ、ファンタジー好きのノワールさんのテンション、爆下げでしてよ!

 ぷんぷん!


「眠そうだと思ったキュリテが急に拗ね始めた」

「また何か考えているんじゃないのかな?」


 その通りです! ぷんぷん!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
原作担当コミック『小さな星《ひかり》のダイニング クチーナ・ルーチェ』pixivシルフ様にて連載中!
正反対な二人が送る、ファンタジーが舞台のダイニングでの優しい時間✨
よろしくお願いします~!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ