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World Apocalypse  作者: miyafinder
Chapter 1. Everyday life is the food of despair.
9/37

Episode 9. Resurrection of evil gods

こんばんは

ブックマークしてくれた方々、読んでくれた方々に感謝です

「東京タワーの地下にこんな空間があるとは」


《魔人》の1人、《戦車》は絹田翔を()()あしらっていき、これ以上は流石に計画に支障を来すとして撤退していた。撤退といっても背後にある東京タワーに入っただけであるが、《戦車》はまるで構造やどこに何があるのかを把握しているかのように、東京タワーの中を進んでいく。


ちなみに東京タワーの中は当然《人間》達は居たのだがどこかに消えてしまった。どのようにして消えたのかは《戦車》の知る事もないが、服だけが残っている事もなく忽然と《人間》だけが消えた東京タワーは無機質に流れるBGMだけが響いている。


そして《戦車》はスタッフオンリーの通路を通り、南京錠のかかった極限られた数人しか通れないとされる扉まで来る。施錠は南京錠のみかと思われるが実際は《魔法》による施錠もされていた。南京錠を開けても《解錠》の魔法か《スキル》、もしくは施錠を突破する程の力がないと開かないようになっている。《戦車》は面倒だったので無理矢理扉を破壊する事でその先にある地下へと続く螺旋階段へと下る。


「おっ、せっせと作っているな」


螺旋階段は地中深くまでありその間には本来なら何もないのだが、現在は東京タワーに《ダンジョン》を形成させており、《ダンジョン》に繋がる穴や通路が螺旋階段の横にあったりしており、着実に《ダンジョン》は将門公を封印する装置に近づいていた。


「地中300メートルはあるだろうなこれ」


ようやく螺旋階段を降り終えた《戦車》は現代には似つかわしくない巨大な鳥居と閉ざされた門を見上げる。門は木製だがよく見ると魔力が込められており、特殊な木材もしくは特殊な加工がなされたものだと一目見てわかった。


「《魔術師》」


《戦車》は無線ではなく《魔法》によって繋がっている仲間に指示を仰ぐ。下手に触ると厄介になるのは長年生きる《魔人》は理解している。そして下手に触ると今後の計画に支障を来す恐れもある。だからこそ《戦車》は知っていそうな《魔術師》へと連絡を入れた。


「《目》を出してくれ」


《魔術師》の指示に従い《戦車》はポケットから義眼が入った密閉されたガラス瓶を取り出す。義眼の大きさはペットボトルの蓋なのだが、《戦車》はガラス瓶の蓋を開けると目玉は独りで動き出し浮遊する。


「中央の札は罠。勝手に取ると呪殺されるね」


「じゃあどうやって奴らは中に?」


「《魔力》を込めて思い切り押せば良いと思うよ」


《戦車》は《魔術師》に従って門に手を当てる。そして《魔力》を流し込みながら押すと微かに門が動く。《戦車》はそのまま押し続けると門はゆっくりと開いていき最終的には《戦車》が通れるまでに開いた。


「池の中央に浮かぶ小島か」


門の向こう側は神秘的な光景だった。地中深くにくりぬかれた空間全体は足首まで水が溜まっており、ポツポツと岩が出ていた。そして空間の中央には小島が出来ており、その上には石で出来た鳥居と石の祭壇があった。


「《魔術師》、あの祭壇を破壊すればいいのか?」


《戦車》がこの空間に来た目的は将門公を封印する結界の一部の破壊。破壊するのに手順が必要な事もあるため念のため《魔術師》に相談する。魔術師は浮遊する目玉から視覚を共有し祭壇や周辺の様子を観察する。


「特になさそうだね。祭壇を破壊すればここの結界は破壊されるね」


「まあそんな簡単にはさせてはくれなさそうだがな」


《戦車》が池に足を踏み入れた瞬間、祭壇から半透明の物体が浮かぶ。それと同時に祭壇のある空間からいくつもの半透明の球体が出現する。そして半透明の球体は変形すると人型となった。


「格好からして将門公を討伐した英雄達だろうかね」


半透明の人型はそれぞれ甲冑や刀、槍といった将門公が存命だった時代の武者のようであった。将門公を封印する際に守護霊となったのか、はたまたそういった役目として縛られているのか。どちらにせよ彼らは《戦車》に対して武器を構えて敵対の意思を見せていた。


「番人か」


一体の半透明武者は《戦車》に斬りかかる。しかし《戦車》は軽く左腕で武者を薙ぎ払う。半透明ではあるが肉体があり物理的な攻撃が効くため武者は池の底に何度も打ち付けながら吹っ飛ばされる。


「物理が効くなら話は早い。こいシュウ」


《戦車》は自分の使い魔を召喚する。出てきたのは頭が牛の身体が人型の化け物。腕が6本生えており、その内4本にはそれぞれ剣、斧、矛、盾を持っている。足は3本あり、日本などで知られる阿修羅と間違われた事もあった。


「シュウ、こいつらの相手をしろ。好きなだけ暴れていい」


《戦車》はシュウに邪魔者を任せる。半透明達は《戦車》に襲いかかるが、シュウは《戦車》の盾となって半透明達の妨害をする。


「愚かな。この地を封印を解く事の代償を知っているのか?」


石の祭壇に唯一襲わずに監視していたのは巫女服を着た女性の半透明。驚く事に会話が可能であったらしいが、《戦車》にとってみれば会話ができたところで目的は変わらない。


「無視とは。では我が秘術の糧になれ」


巫女服の半透明は札を取り出す。格好と札という組み合わせから《戦車》は彼女はかつては陰陽師であったと確定させる。


「《式神・晴明》」


札から膨大な魔力を確認した《戦車》はすぐさま札を破壊しようとする。しかし札は陰陽師から離れた瞬間に発動、人型の式神が出現した。


「陰陽師の開祖を模した式神か、式神の式神か」


陰陽師で晴明と言われると陰陽師の開祖と言われる安倍晴明。彼は数多の式神を使役し、数多の《魔物》を葬った英雄。彼を模した式神とすると式神から式神を出す事もありえる。


《式神・晴明》と陰陽師は2人とも別の札を取り出す。2人で連携して《戦車》に挑むようだが、《戦車》からしてみれば舐められたもの。


「ちょっと遊んでやろうか」


《戦車》は黄金に輝く杖を持つ。







「まだ攻略できないのか!!」


《ギルド連合》は東京タワーの地下の祭壇に侵入者が出たのを確認した。《ダンジョン》の侵食速度ではまだ猶予があると思われたが、《戦車》が介入した事でその猶予がなくなったのだ。


「《ダンジョン》から溢れ出た《魔物》の大群によって攻略できないようです」


「くそっ!!何が文化財保護だ。将門が復活すれば文化財どころか国がなくなるのだぞ!」


実は《ギルド連合》の今の《ダンジョン》攻略及び周辺の保護活動には制限が掛かっていた。それは東京タワー周辺地区への破壊攻撃。つまり高火力の攻撃を封じられているのだ。東京タワーの破壊の許可は下りていたが、問題はそれ以外の建築物には一切のダメージを与えないというもの。東京タワーを破壊すればその余波は周辺の建築物にも被害が出る。よって東京タワーを破壊は実質できない事になる。国家としては首都の一部が破壊されるのは避けたいのかもしれないが、現代の政治家の半分は将門公の存在を認めていない。科学の進歩の弊害が出ているのだ。


「くそっ、奴がいれば爆発の威力や範囲を調整できるのだが」


「彼は現在京都を担当しております。現地の職員に頑張ってもらうしか」


《ギルド連合》の日本支部には爆発に関する《スキル》を持つ爆破のスペシャリストがいる。彼なら例えば爆撃機から投下された爆弾を東京タワーと《ダンジョン》のみにダメージを与えるように調整できる。しかし彼は京都で対応に追われており外せない。


「!、《防衛機構・陰陽師》が発動しました。侵入者が防衛機構と戦闘状態です」


将門公の封印は大規模かつ様々な対策が講じられていた。その中でも最初施され、実質封印を守る最後の障壁が現在《戦車》と戦闘している半透明の集団《防衛機構・陰陽師》。彼らは最後の砦として封印を守護しており、彼らが突破されると封印解除を遮る者はなくなる。


「仮にここの封印が解かれるとして、将門公が解き放たれる事は?」


「東京タワーの封印は物理的な距離が近い事もあり、解かれればそれだけ解き放たれるリスクがあります」


「他の封印には既に戦力は送っているな?」


「ええ。既に非常時の予備戦力を回しております。現在は異変はないようです」


「回さなくても良いのか、その戦力を分散させるのが目的か。どちらにせよ現時点で《ダンジョン》攻略が進んでいない以上、防衛機構がどこまで持ち堪えられるかか」

ここまで読んでいただきありがとうございます。

次回は5/7です。ではまた次回

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