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World Apocalypse  作者: miyafinder
Chapter 3. What lies beyond salvation?
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Episode 12. Those who lost to desire

こんばんは。

ブックマークしてくれた方々、読んでくれた方々に感謝です。

「穆成!!」


目の前で幼馴染の心臓に無慈悲に貫くレーザー。俺は穆成を叫びながらも敵の視界に入ると同じ目に遭うため行動に移せない。だが静かに倒れる穆成の表情はなぜか安らかなものであった。その表情に違和感を覚えていたが、謎の物体が今度は周囲に甲高い音を騒音のようにまき散らす。その騒音は湊達新人だけでなくベテラン達も思わず耳を塞ぐという隙だらけの行動に移してしまう。


「!?」


だが湊だけは別の意味で耳を塞いでいた。なぜなら倒れた穆成の身体から突如として眩い閃光と爆音が発生していた。そしてゲームのように独りでに穆成の身体が浮遊していた。そして穆成から膨大な《魔力》の反応を確認した。


「穆成?」


穆成からは今まで感じたことのない《魔力》に湊は彼に恐怖を感じた。穆成は湊や謎の物体の騒音で耳を塞ぐ仲間を無視して堂々と謎の物体の前に姿を現す。もちろん謎の物体は先ほどと同様に高出力のレーザーを放つ。


「無駄だ」


だが穆成は左手でまるでハエを払うかのように高出力のレーザーを屈折させ回避する。だが謎の物体の攻撃はそれだけでは終わらなかった。レーザー攻撃を防がれた謎の物体は背中から尖った種子のようなものを複数発射すると、誘導ミサイルのように穆成に向かって尖った種子が高速で接近する。


「それも無意味だ」


穆成は右手を前にかざす。それと共に《魔力》が彼の右腕に集中しているのを感じた湊は反射的に穆成の背後に回る。穆成は右腕に収束した《魔力》をコストとして前方に障壁を展開する。展開された障壁に尖った種子が激突すると種子からはその小ささから明らかにおかしな量の液体がまき散らされる。しかし液体も穆成が展開した障壁によって弾かれた。


「強酸性の液体か」


まき散らされた液体は地面や木々、葉などに付着すると途端に白い煙をあげつつ木々や葉に至っては黒く焦げ溶け始めた。脱水したことによる現象に似ており湊は尖った種子からまき散らされた液体は硫酸のような非常に危険な強酸性の液体であると推測する。そしてもし湊がすぐに穆成の背後に回らなければ、障壁によって巻き散った強酸性の液体に被っていた。


「穆成。お前、何が起こった?」


「今は目の前の障害だ。こいつを消せばあとはこれよりは弱いやつしかいないはずだ」


謎の力を得た穆成は自分を瀕死に追い込んだ謎の物体に接近する。見た目だけでどういった攻撃手段を取るのかわからないが、穆成はどんな攻撃がきても対応できる自信があるらしい。


謎の物体は後脚部の片方を持ち上げると大きく地面を踏みつける。後脚部からは先程の穆成のように《魔力》が溜まっており、地面に踏みつけた時に同時に地面に《魔力》を流し込む。そのまま地面から亀裂が生じ、肉薄してくる穆成の周囲から土の棘を生やす。


しかし穆成はまるでどこから生えてるかわかっているかのように華麗に土の棘を躱し、謎の物体の前脚部に張り付けた。


「!」


折角張り付いたが穆成は攻撃ではなく、自分の周囲に球状の障壁を展開する。謎の物体は穆成を串刺しにするかのように前脚部から金属製の棘をサボテンのように生やすが、穆成の直前に展開した障壁によって弾かれた。


「吹き飛べ」


穆成は障壁を解除して右手を前脚部に触れた。そして濃密な《魔力》を送り込み《魔法》である《爆発(エキスプロージョン)》を発動させ、濃密な《魔力》がそのまま爆発させることで、謎の物体の片方の前脚部が消失する。


そして片方の前脚部が消失したことで大きく体勢を崩した謎の物体。その隙を逃さずように、生き残った隊員達も各々《攻撃魔法》を発動させるが、湊だけは《防御魔法》を発動させ穆成も同様に自分の周囲を守る障壁を展開した。


隊員達の攻撃は体勢を崩した謎の物体の全体に命中するが、謎の物体の表面にはまるで血管のように張り巡らされた蛍光色に光るパイプがあり、攻撃が命中した直後にパイプが破裂し中にあった蛍光色の液体が広範囲に撒き散る。この液体は先ほどの尖った種子から出た強酸性の液体ではないが、この液体に触れた湊と穆成を除く生き残りの隊員全員に異変が生じた。


液体に触れた部位が急激な痒みと共に風船のように膨れ始めた。膨れた部位からは浴びた液体と同様に蛍光色に光っており、限界まで膨れて破裂すると同様に液体を撒き散らす。つまり一度でも浴びると連鎖的に全身にまで液体が浴びることになる。何より破裂の際には周辺の肉体や血管を巻き込むため、全身にまで達した時には既に死に至るダメージを負ってしまう。


「湊。全力で防げよ」


穆成はトドメとばかりに謎の物体への攻撃を開始する。つまり更に蛍光色の液体が撒き散らされるため、湊は穆成と謎の物体から距離を離すしかなくなったのだ。







その光景をドローンで監視していた《魔人》である《魔術師》、《恋人》、《戦車》。彼らは復活し戦闘力が急増した穆成を確認して確信する。


「まずは1人目だな」


《魔術師》は求めていた対象をようやく発見したことである意味安堵した。それに対して穆成と幼馴染である《恋人》の表情を複雑なものであった。


「エルメス。覚悟していたことだろう?誰が《器》になってもおかしくないんだ。しかしそれにしても《器》が日本だけでも2()()か」


「《戦車》。それこそ誰がなってもおかしくないんだ。謎に固まっててもおかしくはないだろう?それにどうやら世界各地で《声》を認知して者達が多発している。そろそろだな」


《魔術師》は各地から集まった情報から《器》候補達が増え始めたことにより、自分達の想定通りに事態は進んでいることを把握した。


「2人共、あの馬鹿を除いた全員にクロノスからの連絡に注視しておけと伝えろ」


「わかったが、お前は?」


「ディンから変化はないか確認するだけだ」


「その必要はないよ」


彼らがいる拠点の天井に足をつけた《吊された男》は、《魔術師》の求める情報を持ってきた。それはすなわち《吊された男》が番人を務める大樹の情報であった。


「諸々含めて合計で7個の実が確認された。といっても新たに実った奴はまだ熟しきっていないが、それでもこのペースならすぐに全て熟す」


「わかった。では全員《器》の特定を正確に行えるように。そうでなければ今までやってきた意味がなくなるからな」


ここまで読んでいただきありがとうございます。

次回は3/18です。

ではまた次回

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