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World Apocalypse  作者: miyafinder
Chapter 3. What lies beyond salvation?
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Episode 14. Unfair power

こんばんは

ブックマークしてくれた方々、読んでくれた方々に感謝です。

遅くなってすみません。

「これは一体」


湊達《塔》攻略部隊は部隊が半壊したために一度撤退する選択を取った。途中防衛拠点を射程に収める敵砲撃陣地を破壊しつつ戻っていた。だが戻ってきた防衛拠点の外周は既に《魔物》の軍勢に包囲されていた。だが拠点内部では決死の抵抗を続けており陥落までには至っていない。


「ガウ?」


湊達の存在に勘づいたゴブリンが振り向く。ゴブリンの手にはアサルトライフルであるAK-47が握られていた。そしてそのゴブリンはアーマーやマガジンポーチがついたアーマーリグ、ナイフやサイドアームのハンドガンも装備していた。まるで軍隊のような武装だったが敵であることには変わりない。


(拠点で防衛している奴の援護に回るぞ)


部隊の隊長に代わる副隊長は湊達に拠点に戻らず、包囲している《魔物》を少しでも減らすように命令を下す。どちらにせよ包囲されている現状で補給などできるかわからない。それにこの拠点が陥落すると首都圏まで《魔物》の侵攻を許してしまう。それだけは避けなくてはならない。


湊達の存在に勘づいたゴブリンは一人で確認するのではなく、仲間を二人呼んで複数で確認行動をとる。副隊長はハンドサインで仲間にそれぞれの標的を指示。湊もその役目を負った。


(!、こいつ)


湊は草むらに隠れてタイミングをうかがっていた。しかし身じろぎした際の微かな音を湊が標的にしていたゴブリンは勘づいた。勘が鋭く武装も整っている。真正面での戦闘は苦戦するだろう。だがここで副隊長から合図があったことで、湊は草むらから飛び出し不意打ちをする。標的のゴブリンはすぐにアサルトライフルからサイドアームのハンドガンへと切り替える。その切り替えの早さは熟練の兵士のものだが、湊の方が不意打ちも相まって先に攻撃ができた。


湊はナイフでまずゴブリンの喉を深々と突き刺す。だがそれでもハンドガンで発砲しようとするため、湊は左手でゴブリンの持つハンドガンのフラーム全体を掴む。詳しい構造は説明しないが、スライドしなければ発砲できない構造のため、発砲されず音も出すことはなかった。湊はトドメに喉に突き刺したナイフを引き抜き、今度は胸部分にある《魔物》の心臓にあたる《魔核》へと突き刺す。


「!!」


ここで増援を警戒していた穆成が自分達に近づく車両に気づき無線で部隊全体に伝える。すぐさま部隊は奇襲して倒したゴブリンの死骸を草むらに投げ込み、自分達も道から外れる。すぐに湊達の部隊の前に現れたのはまさかの戦車であった。


(戦車を倒せる《魔法》をもっていても絶対に手を出すな。騒ぎを起こせばこの部隊では壊滅してしまう)


副隊長はたとえ戦車を倒せる手段を持っていても絶対に攻撃せずにじっとしていろと部隊に通達する。それもそのはず部隊は半壊して総勢9人。9人がどんな実力者だとしても数の暴力には勝てない。今ここで拠点を包囲している《魔物》を何割か引き付けて相手できるならしてもよいが、この人数では犬死と副隊長は判断した。


戦車は湊達に気づかずにそのまま通り過ぎる。だが戦車の周囲には随伴歩兵としてゴブリンと同じような装備をしたオークがついてきていた。そしてその中に一体が血の臭いを感じ取った。


「ブヒブヒ」


「ブヒ?ブーヒ」


「ブヒブヒ」


オークは自分達の言語で血の臭いを報告するが、上官が無能だったのが幸いしてオーク達は草むらを捜索することなく移動を開始してしまった。


「阿保で助かったな」


「運が良いだけだ。できれば敵の指揮官級を刈るぞ」







「力とは何か?そんなのくだらないものなのに」


かつて自分を拾い育てた師匠からの言葉。その言葉は彼女にしてはなんてこともない一言だったかもしれない。だが自分からすればその言葉の意味を知るためにひたすら強さを求めていた。数々の《魔物》の討伐依頼だけにとどまらず、世界中の紛争や戦争に従軍し果てには《冒険者》として未だに《魔物》の大陸となっている《魔大陸》での開拓。だが未だに師匠の言葉の真意を知らないでいた。だが、ここでようやくその真意へと辿れるに至った。


「師匠。どうして貴方が」


「君は……そうか」


俺は何人かの《冒険者》を率いて《魔物》の軍勢との最前線で暴れている《魔人》の討伐部隊として《魔人》の前に現れた。しかしその《魔人》が俺を育てあげた師匠であった。その姿は別れた時とは一切変わらずその美貌も健在であった。


「師匠。どうして俺を避けたのですか?」


「まあその理由は私がこの場にいるからだよ」


俺は未だに師匠が《魔人》として、《人類》の敵として立ちふさがることを信じられなかった。だがなぜ一方的に俺を拒絶し突き放したのか。それは本格的に《人類》とは敵対するからだったのだろう。


以前師匠は理由があって俺のような弟子を拾っていると話していた。その言葉から師匠が長命な種族であるとわかっていたが、《魔人》であるなら説明がつく。しかしなぜ俺のように弟子を作っていたのか説明ができない。それになぜ《人類》に紛れてまるで楽しむようにしていたのか。《魔人》は《人類》を滅ぼすのが目的ではないのか。いや、もしかすると別の目的の過程で《人類》を滅ぼす必要があったのか。


「何か考えているようね。考えると眉間に皺をよせるのは変わらないようね」


「そういう師匠は相変わらずの美貌ですね」


「口が上手くなったな。まあ感動の再開はここまでにしておこうか」


《魔人・力》はかつての弟子との再会を嬉しくしつつも《魔人》として弟子とは敵として立ちはだかった。


「師匠。俺が以前訊いた質問を覚えているか?」


「ん?力とはなんだって話だったかな?」


「覚えてくれたのか。だったら最後に弟子として聞きたい。なぜ力はくだらないとおっしゃったのですか?」


「簡単だ。持て余す力は自分の身を滅ぼすこともある。そして自分の身とは自分だけではない。自分を大切に思う物や人には同様なんだよ」


俺と師匠が会話している間に《冒険者》の一人が仕掛けていた。だが師匠は振り返りもせずに右拳を後ろに振るう。たったそれだけで《冒険者》の頭部が粉々に爆ぜた。


「このように私の場合はただ拳を振るっているのにこのように人が簡単に粉々になる。普通に生活しているだけでも実は結構つらいものだ」


「師匠。《魔人》の言う救いとは《人類》を滅ぼし地球を救うということですか?」


「それを聞きたいなら是非とも私に実力を示してくれ」


ここまで読んでいただきありがとうございます。

次回は2月の中旬となっております。

その間に既に投稿部分を修正したり追加したりしますが、大まかな流れは変わりません。

ではまた次回

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