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World Apocalypse  作者: miyafinder
Chapter 3. What lies beyond salvation?
26/37

Episode 16. A tower on the front and back

こんばんは

ブックマークしてくれた方々、読んでくれた方々に感謝です。

遅れて申し訳ない

とある孤島

孤島と言っても軽く日本本当に匹敵する面積を持ち、孤島とそれを取り囲むいくつもの小さな諸島で構成されたエリア。そこは《ギルド連合》における秘密拠点であった。普通の職員はその存在を知らず、この拠点にいるのは口の固い者たち。


そんな場所には公にはできない者たちが滞在しており、それゆえに本部ではなくここに幹部が集まっていた。


「どのようにすれば?」


しかし集まった幹部たちは頭を抱えていた。各地から集まった《魔人》や彼らが率いる《魔物》の軍勢。そして呼応して好き勝手活動し始める《魔人教》なるカルト集団。特に《魔人》に関する情報は《ギルド連合》や各国の軍事力をもってしても《魔人》を倒すことができないというものだった。


《人類》と似たような容姿に対して圧倒的な身体能力、戦闘力。それに加えて不死性を備えており、たとえダメージを与えても、それが《人類》なら致命傷になりえるダメージであっても再生してしまう。


「かくなる上は核をもって」


「それで仮に《魔物》だけでなく《魔人》を葬り去るならまだいい。だがそんなことをすれば我々は死の大地で生き延びるしかないのだぞ!!」


あまりにも圧倒的な戦力差に核を保有する支部からは核使用という案を持ち出す。だが核を使用しても《魔人》に決定打となるようなダメージになるかわからず、使った場合はその後の後始末をどうすべきか。しかし後始末を考えているほど余裕がないのも事実。


「ともかく、《魔人》たちは我々《人類》に《塔》を攻略しろという試練を与えている。《魔物》の軍勢はひとまず各国の軍が引き受け、我々は《魔人》を無視して《塔》の攻略をするしかないだろう。《魔人》の妨害があれどそれが我々ができる手段ではないか?」


「救うといって殺すやつらいうことを信用するのか?頭がおめでたいな」


《ギルド連合》の保有する全戦力をもって全ての《塔》を攻略すべきといったのは、《人類大陸》最大の宗教であり、その宗教の枢機卿の一人だった。それに対して《塔》の攻略よるも《魔物》及び《魔人》の討伐の優先を提案するのは《ギルド連合》のアメリカ支部長であった。


彼らは《魔人》の宣戦布告前から仲が悪く、非常事態になっても団結しないことに一部の幹部はいい加減にしろと思っていた。


「いいですか?今暴れている《魔物》の殲滅をしても《魔人》を倒すことはできない。ならば彼らがわざわざ《塔》を攻略することを明言していた」


「だから、それが信用できないということだ!!」


議論が《塔》攻略か《魔物》と《魔人》の殲滅かで論争している中、その様子を見てがっかりとばかりにこの場には場違いな溜息が会議場に響く。


「相変わらずだ」


「あなたがそう言うということはいつもの光景なのですかね」


会議場の扉から出てきたのは愛美として《ギルド連合》の内情に少しだけ詳しい《魔人・恋人》と真っ黒な喪服を身にまとう妙齢の女性だった。彼らが《ギルド連合》の構成員ではなく、そして何より《魔人》と発覚して顔が公開されている《恋人》に会議場はすぐさま緊張状態に変わる。


よく見ると会議場を警備していた《冒険者》が倒れている。


「何用かな?」


この会議の議長が二人の《魔人》にそう尋ねる。どうやってこの秘密拠点を暴いたのか。それは今はどうでもよいが、まさかいきなりここを攻めてくるという時点でやはり《魔人》の目的が未だにわからない。やはり《人類救済》という名の人類滅亡なのか。


「ここを滅ぼすのは余裕だけど私たちの目的遂行に邪魔な者を排除しにきたのですよ」


「《恋人》の言う通りです。ここで《人類》が一致団結すべきところですが、ここには相応しくないものがいたのでね。今後のことを考えると始末した方が《人類》の救いになるのですよ」


その瞬間、会議場の隅で息をひそめていた《冒険者》が《魔人》の二人に襲い掛かる。


《恋人》は右手にレイピアを出現させた。レイピアにはバラのような花と蔓が巻き付いている。だがそんな武器はこの世界には山ほどある。ここで怯んでしまうわけにはいかない。最初に《恋人》と肉薄したのは中世の時代で言う武闘家と言われるスタイルの《冒険者》。彼の武器はメリケンサックだが、このメリケンサックは所持者に様々な効果を付与し強化させる。そんな彼の左ストレートを《恋人》はレイピアの腹で受ける。通常なら簡単に折れる左ストレートが細い金属であるレイピアで防がれる。


「弱い」


《恋人》は追撃してきた投げナイフの《冒険者》をレイピアに巻き付いた蔓が伸び、その棘が《冒険者》を穿つ。左ストレートを防がれた男は危険を感じて《恋人》から距離を取ろうとしたが、床から生えた棘が腹を突き刺した。


妙齢の女性の姿をした《魔人・死神》は、立ち向かった《冒険者》は彼女から放たれた黒い霧を触れただけで骸骨と化した。


「この通り、貴方たちなんて私たちが本気を出せば絶滅させるなんて容易い。だからこそ希望の道筋を示してあげたのに……本当に愚かですね。彼女が見捨てるのもわかりますね」


「じゃあここに来た目的。それを果たすときだね」


《死神》から放たれた黒い霧は先ほど論争していた枢機卿とアメリカ支部長へと纏わりつく。《魔人》にとってこの二人は将来において必要ではないということらしい。


「ではこれで帰らせてもらうね。ああ、でもせっかく乗り込んだのだから少しばかり暴れてもいいわよね」


《恋人》は指を鳴らす。すると腹部を貫かれた《冒険者》の肉体は蔓から成長した苗木によって溶かされていき養分と化す。そして苗木は会議場で立派な成木となると真紅の果実を実らせる。リンゴを思わせるその果実だったが、あっという間に巨大化すると中から出てきたのは天使の輪を模した冠を被る人型のナニカであった。ナニカはまるで天使である罪人を断罪するかのように木製の剣と盾を装備していた。


「《イミテーション・フルーツ》。我々に代わり目の前の者を断罪せよ」


《恋人》の指示に反応した木製天使と残った《冒険者》との戦闘の中、二人の《魔人》のこの場を去る。本当にあの二人だけを殺すためにわざわざここに乗り込んだ。それだけ《魔人》は《人類》を脅威とは思っていないのか。一部の幹部はそう認識してしまった。そんな彼らの心にある声が届く。


(力が欲しいか?ならば信仰せよ。我は救世主だ)


ここまで読んでいただきたありがとうございます。

次回は1/7です。

その前に一回更新あるかもです。

ではまた次回

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