地下牢から出してくれました
「エスカ様、信用してよいのですか?」
ヘクトル様はヒソッと聞いてきた。
「多分、出してはくれると思います。」
「呪いを解くにしてもフィン様とお会いしてから決めた方が…」
うぅ、確かにフィンに会いたいけど、あの呪いはこびりついたみたいだった。
ずっと苦しんでいたんじゃないかって思ったんだけど。
…私で癒せるなら助けたいは変なのかしら。
「とにかく、出ます。」
とりあえず出てから考えようと思った。
「マリーベルはどこにいるんだ?」
ヘクトル様は今度はソールに聞いた。
「知らん。もう用はないしな。」
「用はない?」
「呪いを使える奴を探していて、たまたま俺の所に話が来ただけだ。聖女の話をしなければ協力するつもりもなかった。適当に魔法水を売って終わらせるつもりだったのだが。」
ソールは淡々と話し光の差している廊下に出た。
窓から外が見え、一階に出たのだろうとわかった。
「俺が聖女の祈りを求めたから、マリーベルがこんな計画を立てたのか?」
ヘクトル様を胸を痛め、申し訳ないと謝っていた。
「余計なことだが、聖女の話がなければ、あんたは殺されていたと思うぞ。まあ、聖女を手に入れたらそのままでも殺されていたかも知れんが。」
夫を殺そうとしていた?マリーベル様の考えがわからない。
そもそも何故結婚したのか理解出来ない。
そんな話をしながら玄関に向かうと、目を疑った。
なんと、マリーベル様がフィンに抱きついていたのだ。




