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双神様の光


祈りの間につくと、あの時吹き飛んだままで、瓦礫となっていた。


真ん中辺りだけ瓦礫がなく、フィンが、ここだけ何もないな、と不思議そうに言った。


「…光が祈りの間を吹き飛ばした時、そこでエレナ様に捕まってたんです。」

「多分、その時エレナはエスカの側にいたから無事だったんだな。」


ルディが横から話すと、騎士達と一緒に真ん中に行きやすいように瓦礫の一部を運んでくれた。



フィンが真ん中で降ろしてくれ、いつもの祈りのように祈りを捧げた。


目をつむったままずっと祈っているといつものように、やはりあの温かく優しいものを感じた。


後から聞いたが、フィン達がいうには、またあの光が現れ、私の周りを回り、祈りが終わる頃は背中から羽が生えるように光がすぅーと消えたと聞いた。


もしかしたら、いつも目をつむっていたからわからなかっただけで、双神様の光はいつも来ていたのかしらと思った。


帰りもフィンが抱き抱えて、後ろから騎士達が護衛の為についてきた。

まるで小さな行軍だ。


フィンの肩から、ちらっと後ろをみると騎士団長と目が合い思わずフィンの胸に隠れた。

このような時はどんな顔をするのかしら。


「どうした?エスカ。」

「いえ、その…そう言えばフィンは私をずっと抱えて重くないですか?皆見てますし。」

「エスカが重いわけないし、見られても困らないが?」

「…恥ずかしくはないですか?」

「全くないな。」


恥ずかしいのは私だけ!?

フィンの端正な顔が見つめてる。

その顔が前にあるだけで動悸がするわ。

私の顔じゃあフィンは私みたいに動悸はしないのね。


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