表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/78

結婚宣言


その後、三人で村へ行き、フィンが指のサイズを測って欲しいと言うので、雑貨屋で測ってもらった。

村には宝石店がない為、雑貨屋のメジャーで測ることにしたのである。


その時、村に買い物に来ていたエレナ様と鉢合わせた。


「フィン様、お買い物ですの?」


フィンは私を背中に隠すように前に立った。


「エレナ、星の乙女の務めはどうしているんだ?祈りの間に来なかったが?」

「昨日来たばかりで疲れてますの。フィン様は護衛してくださらないのですか?私、待ってますのよ。以前お父様から結婚の話をされたと思いますが、もう一度されるそうですわ。」


結婚?エレナ様と結婚話があったの?と動揺してしまい、思わずフィンの背中に手を当て服を握りしめていた。


「エレナ、少し外で話そうか。」


フィンに連れられ、人気のない村外れに行くとフィンは毅然とした態度で話した。


「結婚の話は以前から何度も断っている。エレナには悪いが結婚は出来ない。それから、俺はエスカと結婚する。」


フィンの告白にエレナは嘘でしょ、というような顔をした。


「フィン様、冗談ですよね?フィン様の家柄を考えたらエスカは無理ですわ。」


フィンは不機嫌な顔になりエレナに話した。


「家柄は関係ない。エスカは立派な人間だ。これ以上侮辱するなら俺にも考えがある。」


フィンの怒りを察したのかルディが話に入ってきた。


「エレナ、もう諦めた方がいい。フィンの気持ちは決まってしまっているんだ。」


エレナは下を向いていた。


「わかりましたわ。」


そう一言言うと、エレナは去って行った。

エレナの後ろにはエレナが連れてきた私兵がボディーガードのようについて行った。


「フィン、いいのですか?」

「これ以上エレナから結婚話を持ってこられても困るからな。それにエスカに対する侮辱は許せない。」


フィンの言葉にルディも賛成していた。


私はこんな状況が初めてだからか何だか怖くなった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ