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フィンとルディの会話


エスカはやっぱり、すぐに眠りについた。

眠りについたのを確認し、ルディの部屋へ行った。


「ルディ、起きているか?」

「エスカと一緒に寝るんじゃないのか?」

「エスカはもう寝た。何故かすぐに寝るんだ。」

「それにしてもエレナは凄かったな。」

「あそこまでエスカに辛く当たっているとは思わなかった。二度と近付けないでくれ。大体何故連れて来たんだ。」

「フィンを追いかけてきたんだろ。」

「エレナと付き合うつもりはない。それにさっきエスカに告白した。」

「告白?お前が?」

「そうだ。星の乙女の務めが終わればすぐにでも結婚する。」

「まあ、いいんじゃないか。エスカは善人そうだし。それと、金を持ってきた。」

「教会はどうだ?」

「教会の記録にはエスカに金を減らした記録がないから、教会の奴らが懐に入れているんだろう。」

「なんて事だ。」

「それに、まだ噂程度だが、乙女の回復魔法の質が落ちていると聞いた。エレナ達はあまり乙女の務めもせず、癒しの務めも人を選んでいたからだろう。」

「教会ではほとんどエスカがしていたのかも知れない。」

「あまり目に余るようならこのままだと陛下が教会に介入するだろうな。」

「それなら安心だ。」

「後は誘拐に気をつける事だな。」

「エスカは可愛いからな。星の乙女じゃなくても狙われるかもしれん。」

「もう1つ噂だが、エレナの父上がおかしな連中とつるんでると噂がある。団長が気をつけろと言っていた。」

「どういう事だ?」

「何か調べているようだな。」


ルディの話は噂程度が多いが気になる話ばかりだった。


「とにかく、エスカの護衛もそうだが明日からはルディもこの家の修理をしてくれ。」

「ハイハイ、なら今日はもう寝るよ。」


そういうとルディはベッドにゴロンと寝転がった。


フィンは部屋に戻るとエスカを見つめ、また手を握った。


結婚を前提と言ったから将来を考えてくれているんだよな。

エスカに指輪を送ろうか。だが、こんな細い指に合う指輪はあるのか。

俺の小指程もない。

とりあえず、明日村でサイズを計り王都に注文するか。


フィンはエスカの事を考えながら、夜はふけていった。


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