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フィンの得?

なんだかんだとお話ししながらでもフィンと二人だと思ったより早く終わった。

途中お昼休憩もとったけど、フィンは一度も嫌な顔をしなかった。

でもきっと祈りの間が綺麗になったから双神様も喜んでくださるわ。


「エスカ、歩きながらお祈りか?」

「私ったらいつの間に!?」


その時、つまずいて転びそうになった。


「キャアッ!?」

「危ない!」


掃除道具がカランカランと倒れた音が聞こえ、フィンが転ばないように私を抱き支えてくれた。


「大丈夫か?エスカ」

「すみません!私ったらなんてことを!?」


絶対、今、私の目はグルグルしてるわ!


「本当に大丈夫か?エスカ、顔が赤いし、少し熱いぞ。」

「だ、大丈夫です!」

「エスカ?」

「あの、フィン離して下さい。その、恥ずかしくてですね、その、」

「すまない、」


フィンの顔が見れないがチラッと見るとフィンも少し赤い?きっと嫌で困ったんだわ!


「フィン、すみません!私を支えるの嫌でしたよね!?次から気を付けます。いえ、次からはほっといて頂いても大丈夫です!」

「…エスカ?何を言っているんだ?エスカを支えるの嫌なわけないだろ。むしろ得をしたと言うか…」


「得?何の得ですか?」


「とにかく、これからも気にせず手を貸すからな。」


だから、その可愛い顔はやめてくれ、と小さく呟いたのが聞こえた。



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