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エスカの騎士でいたい


早朝目が覚めると、フィンは何か手紙を書いていた。


「おはようございます。フィン、お手紙ですか?」

「おはよう、エスカ。今、友人のルディに手紙を書いていたんだ。」

「まぁそうなんですか。私は今からすぐにお祈りに行きますね。」

「じゃあ行こうか。」

「一人で大丈夫ですよ。」

「後は封をするだけだし、エスカに何かあるといけないからな。」


フィンは真面目なのね。


今日もしっかりお祈りをしよう。

そうすれば、豊穣と加護の双神様が御守りくださるわ。


祈りの間を出るとやっぱりフィンは待ってた。


「すみません、遅かったですか?」

「そんなことないよ。エスカをまつのは嫌じゃない。」


フィンはやっぱり優しいわ。

…言っても大丈夫かしら?うーん。


「エスカ、何か気になる?」


フィン!?顔を近づき過ぎです!!


「あのですね、家も直したいのですが、今日は先に祈りの間を掃除していいですか?」

「構わないよ。じゃあ今日は二人で掃除をしよう。」

「フィンもするのですか?」

「?、何故?」

「だって、掃除は雑用ですよ。」

「そうかも知れないけど、俺がしてもいいだろう?」

「フィンって、身分のある方ではないのですか?」

「何故?」

「…よくわかりませんが、お金もありますし、振る舞いというか…」

「…だとしても、ここではただのフィンでいたいんだ。ダメか?」

「いいのですか?」

「もちろんだ。今はエスカの騎士だから気を使わないでくれ。」

「わかりました。」

「では、朝食を食べに行こうか?昨日のパンがおいしかったから今日も行こうか?」

「はい」


二人は今日も焼きたてのパンを求め、村に行った。


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