仁を殺した理由
※今日、見直したら禅が仁を殺した理由を載せていなかったので、載せました。
少ないですが…。
この小説は、私の独断と偏見で載せているので、ご不快に思われたら申し訳ありません。
※5/17 私が勘違いしたところを直しました。
陸が死んだ事件で、仁がネットの生け贄になった。
その時、ある雑誌社に匿名でタレコミがあった。
それは嘘で逆に、【日下部大学附属小学校】の先生を含め皆で、仁をいじめていた。というタレコミだった。
それが本当なら、大スクープだ。
なんせ上場企業の学校で、その代は禅がいたので、今をときめく禅の父(しっかり、人気衆議院議員になっていた。)の関係のある話だ。
それで、仁の元同級生のところに、取材班をだした。
その時の禅と同じ年代は、受験生だった。しかも、兄弟が、就活中の人も沢山いた。
その時は、リーマンショックの影響で、就活が厳しかった。
それで就活を手伝ってあげる代わりと言われて、兄や姉の願いを断れない者や、受験中で取材班が邪魔で、早く自分の元から、いなくなってほしくて、証言した人が複数人いて、裏がとれた。
もちろん、自分は可愛いので、自分はやってないと嘘をついた上でだ。
そうなると、禅が…ってなる。
それにその雑誌社も、そうならないと意味がない。利害が一致するのは必然だった。
奏海にも、もちろんきたが、マスコミを陸の件で信用できなかったし、内容を聞いてやっぱりと思い断った。
それで、仁の名前をどこにも漏らすな。と言い、もし漏れたら自他問わずに禅は関係ないと、ライバル社に持っていき、テレビの取材も受けると脅した。
そんな事されれば、会社は傾くので、必死で仁の情報を隠匿した。
閑話休題。
そういった発言を複数得たら、一面でだした。
そうなると、皆自分は可愛いので、仁の同級生やそれに近い者達は自分は違うと言って、自分を守り、日下部を売った。
なかには違うという正直者がいたが、そんなものは報道されない。
そんななか、自分を守れないその時の先生達のなかに、自殺する人がいた。先生達の名前は、しっかりさらされていた。
遺書に『日下部家のせいで』というのがあった。
確かに、禅が休んででいる理由を言えばそんな事しなかっただろう。だが、それは言い訳にもなってなく、先生が、先生だからこそ、そんな事許してはいけなかった。
そんな事おかしいと、辞めさせられた先生の様に庇ってあげなければいけなかった。
上部は、先生に理想を求め、現実を知らないバカな私の個人的願望です。不快に思われたらごめんなさい。
閑話休題。
そんな事情を知らない、世論は日下部家を叩いた。
それで株価は大暴落し、倒産するには会社が大きすぎるので、日下部家だけ追放した。
そんな覚えのない日下部家は、どうして?となる。
それを聞いた側近は、自分の事を棚にあげ、仁達、佐藤家のせいだと言った。
それを禅が信じた。
落ちる時は一瞬だった。
禅の父は、悪い事はなにもしていないが、議員を辞めさせられ、有名だった為に就活なんてうまくいかず酒やギャンブルに走った。
禅の母は、確かに少し息子に甘かったが、そんな母親はごまんといるだろう。
それでも、甘いからこういう息子が育つんだと、自分の事を棚にあげて叩かれ、夫もどしようもなくノイローゼになっている。
禅の祖父は、追放のショックで完全にボケた。
今は養護施設で会長職についている。
禅は、一流中学の三年生だった。高校も一流高校の推薦をもらっていた。
世間で禅は悪者だ。
学校の同級生から、仁も引いてしまうほどのイジメを受けていた。
学校だけでなく、街を歩いていても、たまに嫌がらせを受けた。
しかし、禅は頑張った。
日下部家が大変だったのと、禅が愛し、愛してくれる人がいたから耐えられた。
そんなある日、彼女が━され自殺した。
警察にいったが、犯人を見つけるというやる気が見えなかった。
悪い事は続くもので、大学から内定取り消しがでた。
それでも、頑張ったが、支えられるものが必要だった。
それが、佐藤家を特に仁を恨む事だ。
そんななか、不当に退学させられた。正確には、公立中学に転校させられた。
不当退学されたのに、弁護士はつかずに、少額の見舞金という名の示談金をもらい終わった。
確かにこの状態で弁護しても、マスコミがいて嗅ぎ付けるので、どちらも得しないだろう。
逆にその学校の好感度が上がるかもしれない。
それから、禅は受験をしたが、禅が行きたいところに決まる訳がなく、仁を恨み暴飲暴食をする毎日だった。
そんな時に、仁にたまたま出会い殺してしまった。
※禅は加害者でもあり被害者です。
お読み頂きありがとうございました。