リア充
昨日は最高だった。
レベルが上がった事やマリンが俺を好きな事、マリンとキスしたこと、そして…ウフフ…。
なんかマリンの事だらけだな。でも、最高だった。
マリンはどうかは分からないが…
俺はこんなもんじゃない。きっと【五感強化】のせいだ。毛がないせいだ。AGIが高いせいだ。
とにかく早かった。それと、モンキーで少し無理させたかもしれない。
閑話休題。
今日は、マリンが起きるのが昼過ぎで遅かった。
マリンはとても申し訳なくしてずっと謝っていたが、俺が無理させたからと言ったら、顔が赤くなってなにも言わなくなった。
それを見て、俺も赤くなりそんな気になったが、なんとかキスだけで我慢した。
それで、おはようのキスを主人権限で義務化した。
女将さんに昨日の苦情をいれたら、からかわれたりして、倍返しで帰ってきた。
今日は、念には念をいれて迷宮に行かない事にした。
俺自身も少し…、ではなくかなり浮わついていたのでやめた。
休日にして、マリンとデートをしていた。
お金は修行の間、倒したモンスターのモン力を換金した。
なかなかの値段を頂いた。のだが、マリンの方が稼いでいて、マリンにも自由になるお金を、俺が渡してあげたかったのに、残念でちょっぴりプライドが傷ついた。
デートといっても、デートスポットや観光地は、【アナライ】にはないので、買い物やご飯くらいしかなかったが、マリンと一緒ならなんでも楽しい。
マリンもきっとそう思ってくれているはずだ。…多分…。
俺はマリンに、【身代わりリング】と【避妊ピアス】をプレゼントした。
【身代わりリング】は、状態異常30%以上の攻撃を無効にするものだ。無効にしたら壊れるが、とても良いアクセサリーだ。
【避妊ピアス】は、へそにすれば、約50%の確率で避妊をする。男女共に装備すれば、ほぼ出来なくする事ができるアクセサリーだ。
俺はどちらも装備出来ないが…。
マリンも俺の装備を、プレゼントしようとしてくれた。
だが、今の俺の装備を変えれるのは、武器と足装備だけだが、どちらも越える装備が、売り場にあるわけがなく、あったとしても買える事はできないだろう。
とてもマリンを悲しませてしまったが、使ってもらえないほうが、もっと悲しむと思う。俺がそうなのだ。
俺が嫌な事は、できれば他人にしたくない。
それが好きな人なら強くそう思う。
劣る装備をして、後悔もしたくない。
命に関わる事じゃなければ、マリンからプレゼントをもらえば必ず使うのだが、装備品は関わる事なので辞退した。
呪いさえなければ…。
代わりに、昼食をごちそうしてもらった。
そのぶんをマリンの装備に当てた。…なんか違うな。実際、マリンが稼いだお金でマリンの装備を買った。
なんかさっきの言い方だと、俺の金、または2人で稼いだお金みたいだからな。
とりあえずマリンの装備をグレードアップした。
これも違うな、していた。だった。…なんか淋しい。
装備品を鑑定して、良いものや効果を教えたりしていた。
デート中の会話で、マリンが謝った。理由を聞くと驚いた。
奴隷になる前は、冒険者のマリンだが、実はマリンは、ソロだったと言う事を聞きビックリした。
ソロでレベル3になるなんて、マリンは天才なんだと焦った。もちろん顔には出なかったはずだ。
だが師匠の特訓をして、少しは追いついたはずだと、無理やり納得するしかなかった。
その日に、師匠の講習の事や、それを受ける自分が、周りからどう思われていたかを、冒険者ギルドでクルカさんに聞いた。
きまりが悪くて、トイレへ逃げた。
トイレから帰ってきたときに、マリンが知らない女性とクルカさんと一緒に、なにか話していたが、なんか嫌な予感がして近づかなかった。
知らない女性は、奴隷商店で知り合った奴隷だと、後でマリンに聞いた。
閑話休題。
マリンが、自分で稼いだお金を渡そうとした。奴隷の物は、主人の物と言っていたが、それだけはなんとか阻止した。
その日から体を拭く時は、2人で拭き合い、その後…フフフ…。
【避妊ピアス】をマリンだけ装備して、俺は装備できないので、気をつけている。
子供はいつかは欲しいが、俺達には問題がいろいろあるので、できないようにしている。
デートした翌日の朝、女将さんに怒られた。
俺達の部屋の、両隣の部屋をとっていた人達が、夜遅くにうるさいという事だった。
それを聞いて、マリンの顔が真っ赤になった。…可愛い。
俺は、昨日そういう苦情があったと、文句を言われていたので、三回戦だけだったのに…と思っていた。
そんな訳で、両隣の人達が出ていったらしい。
そんな朝があり、迷宮に行く途中に、お金もあるし宿屋を変えようと思い、言ってみたら。
「私は料理が美味しいから、【ヤスラギ亭】のままが良いです。」
「料理だけだろ。女将さん愛想悪いし、文句まで言ってどうかしてる。一応客なのに━━。」
と女将さんの文句を言った。すると、マリンが怒ってしまった。…なんでだ?…
その後でマリンが謝ってきた。俺は驚いたが、遠慮が少しなくなって、嬉しかったので、大丈夫と言って落ち着かせた。
マリンがそこまで気に入っているのならと、全ての部屋もとることにした。五部屋だけなので、今の俺達の収入なら余裕だ。
そんな話をしながら、冒険者ギルドで、【斬兎刀】を借りて、迷宮に来ていた。
一応、前回来た、三階層から攻略を始めたが、ぬるかったので、四階層の転移装置で、入口に戻り、マリンが修行していた十二階層に来ていた。
そこで、マリンが街長に教えてもらった事を実践していた。
街長の話になったので、思いきって街長が男か女か聞いてみた。すると、わからないと言われた。
街長の話で恋愛感情はなく、憧れで目標と聞いて安心した。
詳しい事は、答えてくれないので、自分なりに考えて、トランスジェンダーなのかなと予想した。
それにしても、街長すごいな。師匠とは大違いだ。俺もこんな感じで指導してもらいたかった。と思っていたら寒気がした。
そんな風に思っていたが、俺の修行も捨てたもんではなかった。
モンスターのレベルが索敵の段階で、なんとなくわかるようになっていた。それは、ステータスにはない力だ。
レベル5以上になると、どうなるかまだわからないが…。
それで、経験値の分配を、レベル3の時は俺、レベル4の時はマリンにした。
マリンは断ってきたが、このまま迷宮を進んで、レベル5のモンスターを倒した時に、マリンが経験値を貯めていた方が、もったいなくないと説得した。
確かに、ステータスは絶対ではないが、レベルを上げないと、そのレベルの限界値以上の能力が上がらないので、レベルは上げれるなら上げた方が良い。
もちろん、レベルが上がらないと、強くなれない訳ではないが、上げたら確実に強くなれる。なら上げさせたい。
ソロで戦う時は【小鼠丸】。2人で戦う時は【斬兎刀】を出して二刀流で、攻略していた。
俺は右利きだが、前の世界で左利きに憧れ、練習して両利きになった。
攻略していると、マリンがまた強くなったと思った。
レベルが上がったので当然なのだが、それ以上に強くなっているように感じた。
あの修行をして少しは、追いつけたかと思ったが、変わらないまたは、遠くなっていた。
迷宮攻略中なんだからと、ショックだったが、切り替えた。
ソロでは、この階層のモンスターは苦戦するが、2人だと安全マージンが十分とれるので、ちょうど良い階層だった。
十階層から罠が出てくるのだが、俺には今のところ意味ないので、罠に関しては問題ない。
昼食は、2人で激まず料理を食べた。
激まず料理は、凄い物で食べていると、いろんな耐性が付くらしく、昼食に食べていた。
朝から嫌な思いはしたくないし、夜は臭いもキツいので、食べるのは絶対嫌だ。
迷宮から帰ったら、冒険者ギルドで換金と【斬兎刀】を返却して、夜は…。
師匠が休みの日は、マリンと一緒に師匠の鍛練を受けていた。
師匠の鍛練は、修行の時よりはハードではなかったが、キツかった。
マリンは何度か一本とれるようになった。…勝率は1割もないが…。
今は背中すら見えないが、いつかは、師匠からも一本とりたいものだ。
こんな感じで、充実した日々を過ごしていた。
お読み頂きありがとうございます。




