私の運命3 ~マリン~
※マリン視点の最後です。少し長いです。
部屋を出た後、冒険者ギルドに向かった。
ご主人様と話をしたかったが、いつもご主人様から話してくれるので、話してれなくてしょんぼりしながら向かった。
冒険者ギルドに着き、楽しそうに話しているご主人様とクルカさんをみて、私とは話してくれないのに、なんでクルカさんとは楽しそうに話しているの。とイライラしていた。
それで、クルカさんと目が合って、クルカさんをビックリさせてしまいその後、無視した事は申し訳なかったが、謝れなかった。
その後、検討違いの事をご主人様が言っていたが、話してくれて嬉しかった。
クルカさんに呼ばれて
「マリンちゃん、ジン君の事好きなんだよね。」
クルカさんの言葉を聞いて、顔が熱くなって、私、ご主人様の事好きなんだと思った。
それで、昨日から気になっていた事を聞いた。
「く、クルカさんはご主人様の事、どう思ってるんですか?」
「うーん…どうかな…カッコいいし可愛いところもあるんだけど、弟みたいかな。私、身長高い人の方が良いしね。」
それを聞いて、安心した…訳がない。
安心できたのは、付き合って無いことが、分かったところだけだ。
私だって弟みたいに思っていたのに、ご主人様の優しさや強さを見て好きになったんだ。
身長は高い人が良いか。それは私は違うが、ほとんどの女性はそうだろう。
だが、身長を絶対条件にしている人なんてどれくらいいる。
それに変わる何かがあれば、そんな事気にしない人の方が多いと思う。
それにご主人様は、クルカさんより背が高い。
要注意だな。釘をさしておこう
「そうなんですか。それじゃあ…なにかあれば、クルカさんに相談しますね。クルカさんなら私の味方ですよね。」
別に私は、ご主人様が他に好きな人ができても良い、ただ1番じゃないと嫌だ。
やっぱり私は、ご主人様の事になると傲慢だ。
そんな話をしていたらご主人様が来た。
こんな、女の汚いところを見せたら嫌われる…というかショックを受けると思うので、急いで迷宮へ出発した。
迷宮は楽だったし、久しぶりの戦闘で張り切った。
ソロの時は、不意討ちされてピンチになることが多かった。それがないだけでかなり楽だ。逆にこちらが出来るので、かなり楽に攻略できる。
3階層に入って驚いた。ご主人様は、レベルの違いが分かっていたのだ。
それにゴブリンリーダーに対して、戦っている時は凄いと驚いた。
ピンチになれば助けないと、と思ってゴブリンの相手をしながら気にしていたが、回避が芸術的だった。
それに見とれて、ゴブリンの攻撃に、当たってしまったのは内緒だ。
レベル1の攻撃は、当たってもたいした事ないので、良いのだが、それでも恥ずかしかったので秘密にした。
そのゴブリン達のドロップ品で、持てる荷物がいっぱいになったので迷宮から出た。
迷宮を出るまでは、集中しないといけないので、業務連絡くらいしか喋れなかったが、迷宮から冒険者ギルドにいく途中、反省点やいろいろな話をしながら向かえたのは嬉しかった。
冒険者ギルドで、換金したら4万オーバーで驚いたが、平静を装った。
冒険者ギルドを出て、貴族が苦手な私をしっかり【ヤスラギ亭】に送ってから、ボルドー様に会いにいってくれた。
【ヤスラギ亭】の庭で、自主鍛練しながら待っていると、ご主人様が走って来てくれて、一緒に鍛練をした。
なんとか私は攻撃を当てていた。
普通、レベル差あったらもっと余裕で指導できるが、私は弱いのかと自信がなくなっていた。
ボルドー様が来て、ご主人様と話していて途中
「そうだな。すまんすまん、でマリンっての相談ってなんだ。ヤりたいがとかは知らんぞ!!」
言葉に顔が熱くなって、ご主人様の方を見れなかった。
するとご主人様が
「そんな訳ないじゃないですか!する気もありません!!」
えっ…。する気がないって事は、私に魅力がないっておっしゃってらっしゃるのか?
私の気持ちをお知りになって、わざとおっしゃってらっしゃる?
昔の勝ち気な性格が出てきてしまった。
奴隷教育は優秀な私が…いけないと思い部屋に戻った。
部屋にいる間もイライラじゃないけど、なにか良く分からない感情を抑えきれずにいた。
なんとなく部屋を開けると、ご主人様がいた。
それで、ご主人様が瞑想なんて言いやが…コホン。おっしゃるかと思ったら、先ほどの訓練に戻った。
鍛練が終わった後、私は反省した。やり過ぎてしまった。
ご主人様は気を使って頂いて、普通は逆なのに申し訳なかった。
先ほどの反省はもちろん、私って魅力ないのかなと考え、そんな落ち込んでいる時に美人だなんて、不意討ちだ。
なんとかお礼を言って、本当は私の気持ちご主人様は知っているんですよね。と心の中で思った。
ご主人様の顔が真っ赤になって、食事も心ここにあらずだった。
部屋に戻った後、普段ならいろいろ話をするのに、ご主人様はベッドにすぐに入った。
ここで、隙を見せればどうにかなるかもしれないと、寝たふりをしたが、ただベッドに運んだだけだった。
普通が嫌いな私でも、自分からはいきたくない。来てもらいたいのだ。
そんなご主人様に、いくじなしと言った事は許してほしい。
それでも、ご主人様と一緒の気持ちかもしれないと思うと、ニヤケ顔がおさまらない。そんな気持ちのなかで眠りについた。
朝起きるとご主人様がいなかった。
普段は私が起きるまで、待ってくれてるのにどうして…私がなにか悪い事をしたのか、と泣きたくなった。
すると女将さんが
「心配しなくても、ジンはあんたを置いてきぼりになんてしないよ。それはあんたが一番分かっているだろう。」
私は涙を我慢して頷いた。
「ジンはあんたを守る為に、自分が強くなる為に地獄に向かったんだ。あんたはタダ泣いてるだけかい。いっとくが本当に地獄だ。生きて帰ってはくるだろうが、五体満足かは分からないよ。」
その言葉に驚いた。私を守るためにと涙が止まらなかった。
「そんな所にいるなら、早く行かないと。」
「行ってどうするんだい。男のプライドを傷つけるだけだよ。私は言ったよ。さっきの言葉をジンにね。だがあいつは行ったんだ。あんたを守る力を得る為に…ステータスなんてそんな安っぽいもんじゃなく本物の力をね。それであんたはどうすんだい?」
なんとなく…ではなく、確実に女将さんなら知っていると考え
「私はどうすればもっと強くなれますか?宿屋の女将さんに聞くことじゃない事は分かりますが、あなたなら知ってる。」
「ほー、断定するとはね。うん。そうだね…知ってるよ…私はこの街の長だからね。」
「えっ…。なんで街長がこんな所に?街長のお仕事は?」
「こんな所とは失礼だね…。でもそうだね。仕事なんて、他街と揉めるならボルドーが行くし、後は税金決めとけばあとの雑務は役人やギルドがやってくれるよ。犯罪おかしたら勝手にジョブが変わるんだ。不定期で見に行けばどうにでもなる。それに私は…」
そこには綺麗な狐人の女性が立っていた。
「変装が得意だからね。」
それを見て、本物だ…。本物の強者だ。あの街の養殖じゃなく、本物の強者だ。
「お願いします。私を強くして下さい。」
「よしっ!してやろう。それで条件だが…」
これを逃したら、私は一生後悔すると思い
「私でできる事があればお願いします。」
「そうだね。一つ、修行中私を師匠と呼ぶ事。あいつにできて、私にいないのはなんかムカつくからね。」
「はい。師匠。」
「いいね。2つ、修行中私の言う事を必ず聞くこと。」
そんなのは、あたりまえだ。ただでさえ街長と奴隷だ。そんな事確認するなんて、師匠はぶっきらぼうだが、優しい人だ。
「当然です。」
「3つ、これが1番大事だ。この事は誰にも言わない事。それがジンでも、私の事知ってるボルドーにもだ。」
ボルドー様にも?と疑問に思ったが、師匠が言うなら、なにか理由があるのだろう。
「はい。でも、なにもしてないのに強くなるなんて無理がありませんか?」
「それは、正直に街長に強くしてもらったと言えばいいさ。そうだね、どんな人だったと仁に聞かれたら、かっこよくて、素敵な人と言いな。…面白くなりそうだ。」
最後は良く聞こえなかったが、
「師匠は、凄くかっこよくて、凄く素敵な人ですよ。私の憧れで目標です。」
正直な気持ちを言った。
「ハハハハ…。そうだね。そう正直に言えばいいよ。」
「はい!師匠!!」
それからいろいろな事を教わった。レベルによっての鍛練の違いや、迷宮の心得や戦闘の心得など本当にいろいろだ。
師匠の教え方は素晴らしいものだった。
午前中にまず勉強して、鍛練をしながら、勉強の復習をする。
不思議と鍛練しながら復習するとなかなか忘れなかった。
午後になると、迷宮の12階層にいき、そこのモンスターを倒す。
12階層は、レベル4も出てくる階層だ
そこで午前中習った事を実戦して、終わったら自分の反省を言って、それから師匠が捕捉やアドバイスをする。
そんな感じで、教わっていった。
その間、師匠は様々な人になつていた。正直どれが本当の姿か分からなかった。
しかも、私でも変装しているのがわかる変装したり、全然分からない変装をしたりしていた。
同じ姿でも、そんな感じで変装するので余計に混乱した。
私の予想は、綺麗な狐人のお姉さんだ。
最終日に、レベル4になったが、レベル3になった時ほどは嬉しくなかった。
師匠のステータスなんて飾りという言葉が、胸に刻まれていた。
レベル3になって、あんなにはしゃいだ自分を恥ずかしく思った。
それで修行が終わり部屋で一人、無事に帰ってくる事だけを祈っていた。
ご主人様が帰ってきた。
そしてすぐに、ご主人様が謝ってきた。
確かに嫌な思いをしたけど、今は自分の事なんて、そんな事はどうでも良かった。ただ無事に帰ってきてくれた事だけが嬉しかった。
その後、ご主人様がレベル3になって、寿命が伸びた事をとても嬉しく思った。
私がレベル4になった事を報告したら、師匠の話になった。
師匠の事を話していると、ご主人様の顔が真っ青になった。
ボルドー様の訓練はとても大変だから、その後遺症かなにかと心配していた。するとご主人様が
「大丈夫、大丈夫。マリン聞いて欲しい事があるんだ。」
なんだろう?私には分からないが、後遺症があるのかとドキドキして
「なんですか?」
「俺…俺、マリンの事が好きなんだ。大好きなんだ。マリンも同じだったら嬉しい。」
心配のドキドキが違うドキドキに代わって、なんだか良く分からない感情になって、嬉しいのは嬉しいんだけど、そんな言葉じゃ表せない感情で涙が出てきた。
すると、勘違いしたご主人様がなにか言っていたので、口でチャックした後、告白した。
とても恥ずかしくてもう一度って言われても、すぐにできそうもなかったが、その後はご主人様からもしてくれて、そんな気分にお互いになった。
それで、私は体を拭いてないことを思いだして、師匠の元へ行ってお湯をもらい、隠れて拭いている時に
「師匠、私、女になってきます。」
そんな事、師匠には関係ないが、師匠に話しておきたかった。
師匠が鞭と蝋燭を持ってきて、ご主人様の趣味を聞いた。
一瞬無理だと思ったが、好きな人の為に世界を変えた人がいるんだから、性癖くらい変えてやる。と思い部屋へ戻った。
それでも恥ずかしがっていたら、ご主人様がポカーンとしていた。
恥ずかしがりながら、師匠に教えてもらったとおりに言った。
ご主人様が恐る恐る、マリンって━━聞いてきたので、そんなことない。ご主人様の趣味に合わせたんです。と答えた。
どうしてそう思ったか聞かれたので、正直に答えたら、慌ててそんな趣味はない。俺は経験ないけどノーマルだ。と言っていた。
それを聞いて嬉しかった。
私も経験ないが、ご主人様の一番をまた1つ得た気がして嬉しく、ニヤケ顔を我慢できてなかったと思う。
そんな私を見て、自分は無実だと言っていた。
そんな言葉に面白くて、笑ってしまった。
いろいろな話をしていたが、━━━。少し痛くて、疲れたが、幸せな気分になった。
その日の夜は、忘れられない夜になった。
後日、ご主人様は周りの人の話を聞く限り早かった。
だけど何度も愛してくれて、嬉しかったが、私一人じゃ持たないとも思った。
そんな幸せな気分で、狭いベッドが心地良く、ご主人様と一緒にベッドで眠った。
お読み頂きありがとうございました。




