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プロローグ

 

 彼の名前は佐藤 (じん)。男にしては少し身長が低く、170cmあるかないかくらいの背丈で、パッと見では痩せても、太っててもいないという体型だが、最近お腹が少しでてきている。


 顔は10人が見て5、6人は「良い」と思う程度で[上の下]から[上の中]くらいまあまあな顔の持ち主で、工場に勤める年齢22才の男だ。


 そんなルックスを持つ彼だが趣味はライトノベルやアニメサイトでのアニメ観賞と、ソロプレイのスマホゲームを微課金してプレイする程度で人に関わらず出来る事を好んでいる。


 オタクやマニアというには[知識(情熱)]と[時間()]、[それにかけるお金]、それらが足りてない中途半端なボッチだ。


 彼は小学校でひどいイジメで、対人恐怖症になったが、母親(佐藤 奏海(かなみ))とカウンセリングのおかげで、9年くらい前から徐々に回復し、今ではボッチくらいになった。


 だから、彼が友達と呼べる人なんて1人もいないし。ましてや彼女なんていたことは1度もない。


 家族は母親が1人で少し病弱だが年の割に可愛いらしく、いつも明るく笑顔を絶やさない女性だ。


 父親は佐藤 (りく)、孤児で奏海の家に婿入りした。 

 享年38歳という若さで他界している。


 奏海の親は、15年前に事故で亡くなった。


 その為、母親は父親が亡くなった後無理して働き、仁の世話などもしていた為、その無理が祟って今は都立病院に入院している。



 そもそも佐藤 仁という人間はこういう性格ではなかった…。というか幼少時代は今とは逆で明るく、身長もクラスで高い方だった。

 家にいるより友達と外へ遊び、運動神経も良くとても活発な子供であった。


 そんな彼がイジメにあってしまったのは、もちろん理由があるがそれは、彼の責任ではなくある神のせいだ。



 彼が10歳、小学4年生の時、12年前の神が起こした事さえなければ………。



 神はすべての世界に必ずいる。ただ、地球の神は数が多すぎて合議制を採用している。

 神がなにかするには合議を通さないといけない。

 時間がかかるうえにキリ○ト教の主神とイス○ム教の主神の仲が特に悪く、どちらかの派閥が地球が良くなるように案を出すと違う派閥が反対するのでなかなか地球に反映されないが……。


 閑話休題。


 12年前地球で全世界の主神やいろいろな世界の代表の神が集まって、転生する魂の数の調整や邪神、悪神などの対策等の話しををする神サミットがあった。


 神サミットは定期的にあり、その時は地球で開催された。


 サミットに問題の神も出席していた。問題の神は新しくできた世界の主神で、サミットには初参加で緊張していた。


 いくつか問題はあったが話し合いで落ち着き無事にサミット()終わった。


 サミットが終わり、打ち上げでは酒の世界の主神が作った[神酒]が振る舞われた。


 神はもちろん酒に酔うことはないが神酒だけは飲むと唯一、酔うことができる。


 打ち上げが終わり、それぞれの世界に帰っていった。


 問題の神も緊張したサミットが無事終に終わった事と神酒を初めて飲んだ事で酔っぱらって気が大きくなっていた。


 問題の神も帰る途中、仁の学校の近くを通ったときに仁の願いを感じた…。感じてしまったのだ……。


 その神は酔っぱらって冷静な判断ができなかったし、気も大きくなっていたので願いを叶えてしまったのだ。


 願いを叶える事は別に良いのだが、叶え方が悪く仁の願いは叶ったのだが、イジメの原因を作ってしまった。


 仁はなんとか社会復帰した。


 だが、12年前の事で人生を狂わされた人は仁だけではない。人生を狂わされた人に殺されてしまい予定より早く死んでしまった。


 仁の人生があまりにかわいそうだったので、問題の神が責任を感じ、記憶を引き継いでの転生させる事になったのだ。

 拙い文章をお読み頂きありがとうございます。

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