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プロローグ
ある晴れた日。
担任の畑山先生(通称ハタちゃん)が教卓に立ち、連絡を始める。
何も変わらない、清々しい朝。
だが、それは1人の転校生によって怒涛の一日となる。
龍如。彼は18だ。2年間留年している。理由は自己紹介の時話した通りだ。
「俺は龍云。2年間、異世界にいました。どうぞよろしく。」
はぁ?と思った。
でも、信じるしかなかった。
彼は火の玉を指の先から出したのだから。
そんなの人間の域を超えている。
そして彼の言葉を信じるならば彼は自身の魔法で異世界にいけるらしい。
誰もが憧れる異世界。そこにいける方法があると言うならば行かない理由はない。