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二人の自分 私と俺の夢世界~最強の女神様の化身になった私と、最高の魔法使いの魔術回路を埋め込まれた俺は、家族に愛されながら異世界生活を謳歌します~  作者: ソラ・ルナ
第三章 学園編

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76.大精霊との契約 ☆

 現在、いつもの集まれる場所にてソファーではなく、正座させられている私。

 今回はカレンにアニスまで加わっているので、人口密度が上がってるというのに、この部屋の広さには余裕があるので暑いという事もなかったり。

 なんてどうでも良い事を考えるくらいには、色々と言われているわけでして、はい。

 いやね、ちゃんと経緯は説明したんだよ?

 したんだけど、詳しい事なんて私自身分かっていないわけでして……。


「蓮華さん、蓮華さんがモテてるのは凄く、すんごーく理解してるよ?理解してるけど、行く所行く所で人を魅了しちゃうのはどうなのって思うんだよぉ!」


「はい、すいません」


「心がこもってな-い!」


「えぇぇぇー!!」


 なんてやり取りをアリス姉さんとしているんだけど、どうしたら正解なの、これ。


「蓮華お姉様が正座して怒られてるなんて、なんてレアな……アニス、心のフィルムに焼き付けておきますわよ!」


「はいカレンお姉様、もちろんです。すでに永久保存しています」


 この双子、息ぴったりなのは良いんだけど、原因なんだから助けてほしい。


「聞いてるの蓮華さん!」


「はいぃっ!!」


 なんてやり取りをしていたら、突然笑い出すアーネスト。


「ぶはっ!ははははっ!もういい加減勘弁してやれよアリス。蓮華だって、多分なんでそうなったか分かってないぜ?」


「それは、そうなんだけどー」


「それに、そんな蓮華だから好きになったんだろ?なら、俺達の方が慣れていかないとな」


「むぅ、そう言われちゃったら否定できないけど。はぁ、仕方ないなぁ……蓮華さん、妹分を増やすのは別に構わないけど、蓮華さんのお姉さんは私なんだからねっ!」


 なんて意味の分からない事を言ってくるから、答えるけど……。


「えっと、言葉の意味はよく分からないけど、私のただ一人の姉さんは、アリス姉さんだけだよ?」


「うぐぅっ!?」


 なんか変な声を出して、心臓を押さえているアリス姉さん。

 なんか、初めてアリス姉さんって呼んだ時に似てる気が……。


「って事は、俺はただ一人の兄貴ってわけだな!」


 なんて笑って言うけど。


「え?違うよ?私のたった一人の兄さんはロキさんだよ?アーネストはなんていうか……親友じゃん」


「ぐはっ!あ、ああ、俺もうそれで良いや……」


 アリス姉さんとアーネストが悶えているんだけど、なんでこんな普通の事を確認しただけでそうなるの。


「流石ですわ蓮華お姉様。いとも容易くお兄様とお姉様を撃破なさるなんて。そこに痺れますわ!」


「はい、憧れます!」


 二人が言ってくるけど、別に倒してないからね。


「というかカレン、アニス。私は学園でお姉様と呼ぶな、と言ったよね?」


 と軽く睨んだんだけど、平気な顔で返してくる。


「はい、確かに蓮華お姉様はそう仰いましたけれど、どうせいつかポロッと出てしまうに決まっていますわ。なら、最初に公にしておけば、以降気にしなくて良くなるではありませんか」


 それは、そうなんだけど。

 くっ、理解しちゃいけないのに、確かにとか思ってしまう!


「ってちょっと待て蓮華。なんでそういう話ができたんだ?」


「うん?どゆことアーネスト」


「だから、お姉様と呼ぶなって奴だよ。もしかして、蓮華はこの二人が来る事を知ってたのか?」


「あー……。知ってたわけじゃないよ。ただ、私が学園に行くって話をしたら、きそうな会話をしたから、もし来るなら呼ぶなって言ったんだよ」


「あ、ああ、成程な」


 皆も納得したようで。

 そろそろ言いたい。


「あの、そろそろ正座、解いても良い?足が痺れてきたんだけど……」


 と、おずおずと言ったら、皆が笑い出した。

 理不尽だ。

 アリス姉さんからお許しが出たので、立つと足がジンジンするぅ……。

 このこしょばいような、なんともいえない感覚、昔から慣れないんだよね。

 気を取り直して、セルシウスに問いかける。


「セルシウス、アニスをちょっと見てくれる?」


「彼女を?……ふぅーん、氷の適性があるのね」


 流石、一発で見抜いたみたいだ。


「できたらで良いんだけど、アニスと契約したりできる?」


「はぁ、レンゲ、貴女ね……」


 呆れた顔で見られるけど、だってカレンはサラと契約したんだよ。

 妹のアニスだけできないなんて、なんていうか……。

 いや、アニスは多分自分ができなくても構わないだろう。

 カレンが契約できた事を、自分の事のように喜べる彼女だ。

 そんな彼女だからこそ、契約して欲しいと思う。


「セルシウス」


「あぁもぅ、分かったわよレンゲ。良いアニス、私は契約とか、ほんっとうにしないの。だから、レンゲに感謝しなさい」


「セルシウス様……!ありがとうございます……!蓮華お姉様、このご恩は一生忘れませんっ……!」


 本当に嬉しそうに言ってくれるアニス。

 いやでも、一生とか大げさだから……。


「あの顔は、どうせそんな大した事じゃないと思ってるよね、アーくん」


「ああ、間違いないな」


 うぐっ……あの二人は私の考えてる事なんてお見通しなのが悔しいんだけど、今回のは事実じゃないか。


「蓮華お姉様、大精霊と契約できた人間が、歴史上どれほどおられるかご存知でしょうか?」


 とカレンが聞いてくる。

 え、その聞き方だと、少ないんだろうか。


「えっと……100人くらい、とか?」


 全員が苦笑する。

 げ、これは間違えた反応だ。

 もっと多かったのかな、恥ずかしい。


「蓮華お姉様は本当に……。聡明なお方ですのに、どこかずれておいでですわね。そこがまた魅力的なのですけど……。蓮華お姉様、正解は私で2人目です」


 え!?嘘!?


「一応言っておきますけれど、最初の1人は蓮華お姉様ですわ」


 え、えぇぇぇ!?

 いやだって、皆簡単に、っていうか向こうから契約してきたし、きっと皆してるもんだと……!


「あくまで個人間で、という事ですけれどね。種族での加護とは別で、大精霊が個人間で契約をした方なんて、聞いた事がありません。蓮華お姉様を除けば、私とアニスで2人ですわ」


 そう、だったのか。

 そりゃ、皆が苦笑するわけだ。

 私はその辺の事をまったく理解していなかった。

 でも……それを知ってても、アニスには契約してほしかった。

 それに、もう大事な友達だ。

 友達が強くなるなんて、素敵じゃないか。


「はい、おしまいよ。これで貴女には私の加護があるわ。それは、今の私が例え死んでも続く加護よ」


「ありがとうございますセルシウス様!ですが、例えでもそんな悲しい事は仰らないでください。私は蓮華お姉様とセルシウス様との繋がりを、宝物に思っておりますから」


 そう微笑むアニスは、年頃の女の子に見えて、可愛らしかった。

 そこに、空気を読まない者が一人。


「セルシウスさん!俺も、俺もセルシウスさんの加護が欲しいです!!」


「嫌よ」


「ぐっはぁ!?」


 一刀両断すぎて、笑ってしまった。


「な、何故ですか!?」


「私は貴方に興味ないもの」


 答えが前と全く変わっていない。

 明先輩、全然関係が進歩していませんね……。


「レンゲさん、レンゲさんからも言ってくださいホントお願いします……!」


 泣きそうに頼んでくる明先輩を見て、いたたまれなくなったので、聞いてみる事にした。


「え、ええとセルシウス、理由とか、聞いても良い?」


「はぁ、正直に話すなら、そこの彼には氷の魔力の適性が無いわ。だから、私の加護は受けれない、そういう事よ」


 しっかりとした理由があって、項垂れる明先輩。

 ちなみに何の適性があるんだろうか。


「はいはい、聞きたいのねレンゲ。風よ、だからシルフね」


 聞く前に答えてくれた。

 私はそんなに分かりやすいだろうか。

 ともあれ、聞いてみるか。


「えっと、明先輩。シルフなら私と契約してるから、呼べるよ?聞いてみる?流石に断られたら、私にもどうしようもないと思うけど……」


「本当かい!?なら、お願いしても良いかな?」


 そう言ってきたので、シルフを召喚してみた。


「やぁレンちゃん、久しぶりだね!ボク全然呼ばれないから、寂しかったよ?」


 そう私の周りを飛び回るシルフに苦笑して返す。


「あはは、ごめんね。私も学園で色々大変で」


「ふふ、分かってるよレンちゃん。ちゃんと行く前に聞いてるからね。それで、今回はボクに何をしてほしいの?レンちゃんの頼みなら、なんだって聞くよ?」


 そう言ってくれるシルフに、明先輩を紹介する。


「へぇー、アキラくんは風の適性があるんだ。うーん、一つだけ聞いて良い?」


「ええ、俺に答えれる事ならなんでも」


「うん、聞きたいのは簡単な事。レンちゃんの身にもし危険が迫ったら、守ってくれる?」


「当然ですよ。レンゲさんは友人だし、親友のアーネストの妹ですからね。それは契約とは関係なしで構いませんよ」


「ふふ、そっか。君の周りの風に、全く揺らぎが無かったし、本心な事が分かったよ。うん、良いよ!アキラくん、よろしくね!」


 そう言って明先輩とシルフは契約をしたみたいだ。

 うん、良かったね明先輩。

 その力を使い熟せれば、今よりもずっと先へ行けると思う。

 私はオールラウンダーなせいもあって、一つの力を極める事ができていない。

 だから私より速く、カレンもアニスも、明先輩も上に行くと思ってる。

 うん、頼もしいね。

 大事な友達だ、強くなって欲しいと思う。


「あら、初めて少しだけ好感度が上がったわよ」


「ホントですか!?やったぜ!!」


 言いながら小躍りを始める明先輩。

 アーネストも一緒に踊りだした。

 何やってんのアーネスト……。

 言ったセルシウスはまた溜息をついている。

 ……これが無ければ、明先輩は本当に良い先輩だと思うんだけど。



ソノさんからFAを頂きました。

この場でご紹介させて頂きますね。


挿絵(By みてみん)


アリスティアに説教されている蓮華ですね。

ありがとうございます。

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