表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

711/713

711.蓮華side69

 目が覚めて、部屋に設置されたテレビをつけた。

 昨日の会議で決められた内容の一部が報道され、各島で厳戒態勢を取る発令が出された。


 魔物が攻めてくる事は確定である事。それに対応する為各島で強者達の配置を話し合ったり、物資の補充、補強を行う事。

 完全に安全な場所は存在しないが、しばらくの間は大勢で集まって生活するように訴え、その支援を各島が行う事も。


 全島大会から、ヤマトは目まぐるしく情勢が変わっている。

 ふとこの世界のSNSを覗いてみたら、全島大会の話で盛り上がっている。

 その中でもアーネストの話題が多く、動画も出回っていた。

 こういうのをエゴサって言うんだっけ? まぁ本人ではないんだけど。


 スマホをしまい、部屋の外へ。

 今日でこの部屋を出る。


「「おはようございます、蓮華お姉様」」

「うん、おはよう二人とも」


 直後にカレンとアニスが居たので、ビックリしたのを表に出さなかった自分を褒めたい。

 二人と一緒にエレベーターで下に降りる。

 すでにアーネスト達は集まってなにやら話しているようだ。


 私達はあくまでもアーネストの友人的な立場なので、邪魔しないように少し離れた位置で椅子に座っておく事にした。


「よっ、おはよう蓮華。カレンとアニスも」

「ああ、おはようアーネスト」

「「おはようございます」」

「そっちの話は良いのか?」

「ん? ああ、後は俺の仕事じゃねぇからな。お役御免だぜ」


 成程。後の役目は、戦うだけという事だね。


「具体的な日程は分からないんだよな?」

「ああ。けど、兄貴が言うにはなんか波があるらしくてさ。ここ数日中に境界が交わる時があるから、その時でしょうって言ってたぜ」

「そっか、兄さんが言うなら間違いなさそうだね。私達は一旦秘密基地に戻るから、その時が来たら連絡してくれるかアーネスト」

「おう、分かったぜ……って、秘密基地ってなんだよ!?」

「秘密基地は秘密基地だよ」

「もしかして俺は行けねぇとか?」

「男子禁制なんだ」

「どんな秘密基地だよ!? ってそうか、女子ばっかって事か?」


 黙って頷く。狼達も居るけど。


「そりゃー居心地が悪そうだな……」

「お前なら大丈夫かもしれないけどな。全員知ってるし」

「ああいや、やっぱ遠慮しとくわ。それに、残った日で少しでも鍛えてやらないといけないしな」


 ああ、大会にも出ていたけれど、ヤマトの人達と、未来で仲間だった人達の事かな。


「そっか。それじゃ私達はこれで行くよ。またなアーネスト」

「おう! 次会う時は決戦だな。頼むぜ蓮華」

「ああ。こっちも遊んでおくわけじゃないからさ」


 ニコッと笑うアーネストに、私も笑顔で返し、その場を後にする。

 秘密基地という言い方をしたけれど、実際は『ワイドランド』なんだよね。

 サスちゃんの保有する大陸。

 流石にサスちゃんの承諾なしに勝手に呼べないから、また次の機会に。


 そうしてサスちゃんの『ワイドランド』に戻り、拠点へと戻ってきた。

 一足先に戻っていたサスちゃんとアデルは、将棋をしているようだ。


「お帰りなさいませ、王手」

「お帰りデス。ちょ、ちょっとその手は待たない?」

「10回目です。もう待ちませんわ」

「うぐぅ……」


 サスちゃんが某たい焼き娘みたいなうめき声をあげている。

 時間はあるし、少し遊ぶのも良いかもしれないね。

 そもそも、数日で強くなれるようなものでもないし。


「カレン、アニス。私達も少し遊ぼうか」

「賛成ですわ!」

「です!」


 二人も特に異存はないようだったので、今日はそのまま皆で遊びつくした。

 魔力トレーニングを間に挟みながら、適度に運動、適度に遊ぶを繰り返していると、スマホが振動する。


 通知には予想通りの名前と、件名があった。

お読み頂きありがとうございます。

代表作であるふたゆめですが、いつもの途中で新しいお話を書きたくなる病(?)が出て、新しい物語を書き始めた為、少しの間更新を不定期とさせて頂きます。

続きを楽しみにしてくださっている方々には、申し訳ないです。


転生したらモブだったので、主人公グループをヨイショしてたらいつの間にか主人公グループに入ってた件

https://ncode.syosetu.com/n5357kv/


作品一覧からも見つけられますが、良ければこちらもお楽しみいただけたらと思います。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
佳境に入ってきましたね! しかしながら…病なら仕方がありません… ウンウン…仕方がない(´;ω;`) 広大過ぎるワイドランドでの戦いに予測がつきませんが、 蓮華&アーネストの活躍を楽しみにしてます(*…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ