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二人の自分 私と俺の夢世界~最強の女神様の化身になった私と、最高の魔法使いの魔術回路を埋め込まれた俺は、家族に愛されながら異世界生活を謳歌します~  作者: ソラ・ルナ
第三章 学園編

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66.学園でのこれからの事

 アーネストに案内された女性寮。

 その少し前で、私とアリス姉さんは一旦アーネストと別れ、寮母さんと挨拶をしてから部屋を案内され、荷物を置いてから、またアーネストの元へ。

 なんでも、女性寮には男性は入れず、男性寮には女性は入れないらしい。

 まぁ、成人前だし、当たり前なのか。

 でも、その中間地点に、どちらも入って寛げる館があり、そこで話が出来るのだと言う。

 私達もそこに向かい、一室を借りて部屋の中に入る。


「ふぅ、ずっと人に見られてて落ち着かなかったけど、ようやく寛げるよ」


 そう零しても、仕方ないと思ってほしい。


「はは、お疲れ。俺の時は編入だったし、ここまでじゃなかったからなぁ」


 なんてアーネストが言ってるのを羨ましげに見る。


「あ、一応言っとくけど、この館の全部屋はモニターされてて、女性の職員が監視してるからな。会話は聴けないようにされてるけど」


「それって一般に公開されてる事なのかアーネスト?」


「いんや?生徒会の一部のメンバーしか知らないな」


 うん、ちょっと待て。


「なんでそれを普通に話したんだ?」


「そりゃ、未来の生徒会長には言っても問題ないだろ?」


 飲みかけのジュースを吹き出す所だった。


「おまっ!何を言ってるんだ!?」


「俺の跡を継げるのは、お前しかいない!」


「格好良く言ってるけど、お前も会長初日なんだろ!」


「おう!」


「おうじゃないわ!!」


「あっははは!蓮華さん、アーくん、やめてやめて!お腹痛くなるから!」


 アリス姉さんが心底おかしそうに笑うけど、会長とか冗談じゃない!


「私は木のような学園生活を送るんだー!」


「ぶはっ!!蓮華が!?無理無理!!」


 コノヤロウ、言いきりやがった。


「ま、冗談は置いておくけどさ。蓮華には、俺と一緒に卒業して貰うしな」


 ん?どういう事だろう。


「実を言うとさ、俺は今年で卒業できるんだよ。だけど蓮華にアリスが入ってくるって聞いたから、来年も居る事にしたんだ」


「そうだったのか。でも、なんでそんな事が可能なんだ?」


「パンフレットにもあったろ?王国の重鎮の目に留まったりしたら、そのまま王宮に務める奴もいるって。この学園は、16歳から18歳までの期間を過ごせるだけで、卒業までの期間は定まっちゃいないんだ」


 成程、そういう事だったのか。

 元の世界のイメージで、3年なら3年過ごさないと卒業できないのだと思ってた。


「で、蓮華なら間違いなく卒業までの査定をあっという間にクリアできる。多分アリスもな。ってか、アリスは正直俺や蓮華より強いだろ?」


「流石アーくん、見抜いたのね」


「そりゃ、そんな凄まじい魔力を纏ってたら嫌でも気付くっての」


 アーネストが苦笑する。

 でも、アリス姉さんが言う。


「アーくんは逆に、魔力が一切ないもんね。私もびっくりだよ。一応言っておくけど、私は蓮華さんより、アーくんが怖い」


 その言葉に、驚く私。

 アーネストは真面目な顔で聞いている。


「でも、アーくんが蓮華さんの事、本当に大事にしている事が分かって、安心したんだ。この人なら、大丈夫だって。だから、改めてよろしくねアーくん。私は蓮華さんと一緒で、君の事も気に入ったよ」


「はは、ありがとう。ま、そういうわけだからさ。二人は実質今年と、来年で卒業だと思ってくれ」


「ん、了解。私としては、この学園の卒業資格が貰えるなら、なんでも良いからね」


「私もー」


「まぁ俺もなんだけど、先に帰ったら兄貴に怒られ……はしないだろうけど、なにより蓮華が心配だからなぁ」


「なぁアーネスト、母さんも兄さんも過保護だけどさ、アーネストまでそうなると、私としては複雑なんだけども」


 私の正直な感想に、笑いだすアーネスト。


「ははっ!俺は母さんと兄貴程じゃないけどな!でも、二人が居ない分、俺が頑張らないととは思ってるぜ。頼りにしてくれよ蓮華」


「私も居るからね!お姉さんにまっかせなさい!」


 頼もしい二人に、自然と笑顔になれる私だった。


「うん、二人の事は誰よりも信頼してるよ」


 だから、そう心から言えた。


「それはそれとして、アーネストも彼女の一人や二人、できたんじゃないか?」


「うぇ!?」


 そう、気になっていたのだ。

 なんせ、元は一緒だ。

 で、男なんだ。

 生徒会長に成れるほど活躍してたなら、結構モテてるんじゃなかろうか。

 そう思っていたら、歯切れが悪そうに答えるアーネスト。


「あー……いや、確かに結構言い寄られるようになったけどさ。なんていうか……ほら、俺は母さんや蓮華とずっと一緒に居たろ?」


「うん、居たね」


「それでさ、美人を見慣れたせいというか……なんか、なんとも思わなくなっててさ」


「は?」


「いや、言い寄ってきてくれる中でも、可愛いとか綺麗とか思う奴はいっぱいいたんだけどさ。それでもなんつーか、ときめく奴が居なかったというか……」


 お前は今、世の男性の多くを敵に回したと理解しているのだろうか。


「つーか蓮華も悪いだろ!?」


「なんでだよ!?」


「お前が綺麗で可愛いのに無防備なとこばっか見せるから、変に耐性がついたんだよ!そうに違いない!」


「阿呆か!お前は最初から私になんも感じないって言ってたろ!」


「それはそれ、これはこれだ!」


 言い争う私達に、アリス姉さんがまた笑いだした。


「あはっ!あはははっ!蓮華さん、アーくんと一緒だと本当に素なんだね!良いね、蓮華さん楽しそう!」


 その言葉に、毒気を抜かれた私達。

 確かに、私はアーネストを前にすると、素が出てしまう。

 多分、アーネストも同じだろう。

 お互いの顔を見て、笑いあう。


「はは、久しぶりでつい熱くなっちまったな」


「基本的にお前のせいだけどなアーネスト」


「話題を振ってきたのは蓮華だろー」


「それはすまんかった」


「コノヤロウ」


「もう、二人ともなんでそんなに素なのよー!普段の蓮華さんを見てるから、ギャップがありすぎて楽しすぎるよー!これね、マーガリンにロキがやられちゃってるのは!今なら分かる、分かるよ!」


 なんかアリス姉さんがハイになってる。

 楽しそうなのはアリス姉さんもなんだけど、つっこむのも野暮だよね。


「そうそう、蓮華。今日二人が会った女の子居たろ?」


 急に真面目に話しかけてくるアーネストに答える。


「ああ、あの髪がプラチナブロンドの綺麗な女性か。あの人が彼女なのか?」


 私の言葉にガクッとするアーネスト。

 あれ?違った?


「あのなぁ……」


「あははははっ!」


 アーネストが心底残念そうに、アリス姉さんに至っては、もはや何を言っても笑ってそうだ。


「あの子、悪魔だぞ」


「「!?」」


「お前、そんなに悪い事して怒らせたのか……?」


「違ぇよ!!そういう意味で悪魔って言ったんじゃねぇよ!?」


「あはっ!あはははっ!!もぅ蓮華さん、なんでそんなに面白いの!?」


 あれ、また違った。

 だって、いきなり悪魔なんて言うから。

 あとアリス姉さん、いい加減笑いすぎだからね?


「そういう意味じゃなくてだな、種族的な意味での悪魔なんだよ。多分魔法で姿を変えてる。今日も、蓮華を見てたぞ」


「そう、だったのか?」


 全く気付かなかった。


「アーくん、やるね。私も一応気にしてたけど、こっちに何かしてくる気配はなかったから、放置してたんだけど……蓮華さんに何かするようなら、例えアーくんの友達でも容赦しないよ?」


 物騒な事を言うアリス姉さん。

 そして、気付いてなかったのは私だけだったようだ、恥ずかしい。


「ああ、それは構わねぇ。つーか、あいつが蓮華に何か仕掛けるなら、俺が止めるつもりだったしな。ま、注意しといてくれ。あと、今年の新入生に怪しい奴が何人か居るぜ」


 凄い、アーネストが別人みたいだ。

 なんか、差をつけられたみたいで悔しいな。


「そっか、私も気に掛けておくね。でも、アーくん流石だね。ちゃんと色々見てるんだ」


「当たり前だろ。立場は有効活用しねーとな。俺は全体を見れる場所に居たから、探し易かったってのもあるんだぜ」


 そう言うが、あれだけの人数の中から、あの短時間で調べるのは、やはり凄いと思う。

 それから、取り留めもない会話をして、外に出る。


「あ、少し待っててくれるか蓮華。ちょっと連絡してこないと駄目な事があってさ。すぐ戻るから!」


 そう言って走ってくアーネスト。


「私もその辺ちょっと見回ってくるね蓮華さん、少し気になる気配があったんだ」


「ん、分かったよ。ここで待ってるね」


 そう言うと、走ってどこかへ行くアリス姉さん。

 少しの間とはいえ、一人になるのは久しぶりだな。

 そして、ふと気付く。

 周りに、私以外誰も居ない事に。

 この感じ、ミレニアの結界に似ている。

 そう思っていたら、声を掛けられた。


「貴女が蓮華。レンゲ=フォン=ユグドラシルね?」


 と。




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