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二人の自分 私と俺の夢世界~最強の女神様の化身になった私と、最高の魔法使いの魔術回路を埋め込まれた俺は、家族に愛されながら異世界生活を謳歌します~  作者: ソラ・ルナ
第二章 大精霊編

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49.帰りの話

 王都・フォースに戻ってきた。

 私は二人の大精霊と契約出来たし、カレンもサラと契約できた。

 行きは時間が掛かったけれど、帰りはポータルですぐだったから、日はそんなに経っていない。

 ノームの所に行って、素材の集まり具合を聞きに行くのも良いかもしれないな。

 そんな事を考えていたら。


「蓮華お姉様は、これからどうなされるのですか?」


 との問いに。


「とりあえず、残りの大精霊と契約してから考えるよ。学校に入学するみたいだから、それまでにね」


 と答えると。


「「蓮華様が学園に!?」」


 と二人して驚かれた。


「ど、どうしたの?」


 素で分からないので、聞いてみた。


「蓮華様、確かに学園は大事な学び舎です。ですが、蓮華様程のお方が、学ぶべき事があるのかどうか……」


「はい。私達は学園を免除されておりますので、行ってはいません。むしろ、教師側として、よく招待がかかります」


 へぇ、なら、二人は先生になる事もあるわけだ。


「そっか、なら学校で見かけたらよろしく、先生」


 って笑って言ったら。


「アニス、蓮華お姉様が入学されたら、私達も招待を受けますわよ。今まで面倒で、どうしてもの時以外は行きませんでしたが、蓮華お姉様が行かれるのであれば、話は別ですわ」


「はい、カレンお姉様!」


 なんて二人が言うので、分かってるとは思うけど、一応。


「あの、学校で私の事、お姉様なんて呼んじゃダメだよ?仮にも先生なんでしょ?」


 って言ったんだけど。


「「!?」」


 言葉にならない衝撃を受けていた。

 いや、それくらい分かるよね?

 予想できるよね?

 ああ、この二人、頭良いのに、私の事になると若干アホになるんだったっけ……。

 なんか身近にいたなそんな人が二人ほど。

 あの人達は私だけじゃなくアーネストにもだけどね。

 まぁそれは良いとして。


「大人しく過ごそうと思ってるんだから、頼むよホント……」


 と言ったら。


「蓮華お姉様が……」


「大人しく……?」


 え、何その、そんなの無理でしょうと言いたげな顔は。

 大丈夫だよ、学校では木になるから。

 大人しく卒業まで過ごすよ。

 だって卒業できなかったら、母さんが怖い。

 兄さんが怖い。

 主に、私に何かするじゃなくて、学校に何かしそうで怖い。

 うわっ、想像したらブルッときたよ。


「と、とにかく。今後はそういう事だから。後は地上では、金の大精霊かな」


 その言葉に。


「蓮華お姉様なら、すぐに終わりそうですわね」


「はい、カレンお姉様」


 と微笑む二人。

 まぁ、そうなったらそうなったで、家でのんびりする予定だ。

 急ぐ人生じゃないし、やらなければならない事があるわけじゃないし。

 というか私に寿命はあるんだろうか。

 まぁ、気にしても仕方がない。


「それじゃ二人とも、またね」


 と言って、別れようとしたら、グイッと腕を引っ張られた。


「蓮華お姉様、今日くらいはうちでゆっくりしていかれては如何ですか?」


「そうです、蓮華お姉様。蓮華お姉様は(せわ)しなくされすぎです」


 え、えぇぇ。

 そんなに忙しそうに見えるんだろうか。

 私としては、割とのんびりしてるつもりなんだけど。


「ま、まぁ一日位構わないけど、迷惑じゃない?」


「「とんでもありません!!」」


 お、おう。

 力強く言われてしまった。


「二人がそう言うなら、遊びに行こうかな。って言っても、二人は大丈夫なの?帰ったら仕事が溜まってるんじゃ」


 心配して言ったんだけど。


「大丈夫です、後で一気に片づけますので。蓮華お姉様とせっかく共に過ごせる時間を、仕事などに邪魔させは致しませんわ」


「はい、蓮華お姉様はご心配なされずに」


 この二人、その優秀さを使う所を間違えないでほしい、本当に。

 それから、二人の家で一泊して。

 翌朝。


「うぅーん、大きなベッドで寝ると、起きるのが億劫になるね……」


 なんて言いながら、伸びをして、もそもそと起きる私。

 昨日も二人が一緒にベッドの中に入ってきたので

 川の字になって寝た。

 だけど、今起きたらすでに二人の姿は無かった。

 相変わらず早起きだね。

 時計を見たら、朝の6時。

 遅くはないと思うんだけど、二人は早いなぁ。

 テーブルを見たら、またカップが置かれている。

 見た目的に紅茶かな、多分私の為に入れてくれているんだろうし

 飲んでみると、温かくて、ほんのり甘かった。

 うん、相変わらず美味しい。

 紅茶とかお茶って、入れ方で味が大分変わるって読んだ事がある。

 これだけ美味しく入れれるのも、技術なんだろうなぁ。

 紅茶を飲みきった所で。


「「蓮華お姉様、おはようございます」」


 なんてインペリアルナイトの正装を着た二人が言ってくれる。


「うん、おはよう二人とも。やっぱり、その姿は二人に似合ってるね、格好良いよ」


 と言ったら。


「「ありがとうございます、蓮華お姉様」」


 笑顔で言ってくれる。

 この二人は2、3年後はもの凄い美人になるだろうなぁ。

 なんせ今でこんなに可愛いし、美少女なんだから。

 と見ていたら、なんか二人の顔が赤くなっていく。

 どうしたんだろう、熱でもあるのかな?


「ん?大丈夫?顔が赤いけど、熱があるなら無理しちゃ駄目だよ?」


 と言っても。


「「だ、大丈夫です!!」」


 と言ってくる二人。

 きっと、無理してでも仕事はしないといけない、と思っているんだろうな。

 今では頑張り屋な事を知っているから、少し心配だ。


「さ、さぁ蓮華お姉様!お食事の準備が出来ておりますから、行きましょう!」


 と言ってくるので、ついて行く事にした。

 それから二人と食事をして(ご両親は居なかった、仕事かな?)


「それでは蓮華お姉様、私共はここまでですわ」


「はい、ありがとうございました、蓮華お姉様」


 と二人が頭を下げてくる。

 慌てる私。


「いやいや!礼を言うのはこっちの方だよ!?ありがとう、二人とも。凄く助かったよ」


 と笑顔で言ったら、二人も微笑んでくれた。

 それから二人と別れ、ノームの家へ向かう。

 家のチャイムを鳴らすも、誰も出なかったので、不在みたいだ。

 しょうがないから、家に帰ろうとしたら、そこにはミレニアが居た。


「あれ?ミレニア?どうしたの?」


「うむ、言うのを忘れておったので、少し忠告をな」


 忠告?何のだろう。

 そう思っていると。


「蓮華、お主は世界樹の化身だと聞いておる。つまり、お主は世界樹と繋がっておるのだ」


 別個の存在ではない、という事だろうか。


「あまり理解できておらぬようじゃな。……世界樹に何かあった時、お主の身にも、異変が起こるという事じゃ」


「!!」


 衝撃だった。

 もしかして、母さんや兄さんが、ユグドラシル領を離れないのは……。


「お主はこれから、今まで誰も踏み入る事が出来なかったユグドラシル領へ、他の者を招こうとしておる。じゃから、十分に気をつけよ。それを伝えたくてな」


 ミレニアもまた、私の事を心配して、こうして言いに来てくれたんだ。

 その事を嬉しく思いながら。


「うん、ありがとうミレニア、心配してくれて。大丈夫、私は私が信頼できると思った人しか呼ばないつもりだから」


 そう言った。

 だがミレニアは言う。


「お主は優しい。優しいから、人の裏の顔に気付けないやもしれぬ。誰もが、お主のように優しいわけでない。きっとお主を利用しようと近づいてくる者もでてくるはずだ」


 それは、以前から言われていた。


「妾は、いや妾だけではない。ロキやマーガリンもだろうが、お主が傷つく所など見とうない。できれば、お主には平穏に生きてほしいと願う」


 その言葉を嬉しく思う。

 だけど、ミレニアのそれは、ただ私だけを指して言っているわけではないと感じる。

 だから。


「それは、私が世界樹の化身だから?」


 と聞いてしまった。

 ミレニアは少し考える素振りを見せる。


「そうじゃな。お主は、妾の親友と呼べる者の化身なのでな。その姿も、よくみれば名残がある」


 そう言った。

 やっぱり、世界樹とは、元は生きていた、生物なんだ。

 それが、今は世界の為になくてはならない世界樹という存在になっている。

 昔に、何があったんだろうか。


「蓮華、確かにその事も理由にはある。じゃが、妾はお主自身も、気に入っておるよ。それは、忘れないでおくれ」


 そう言って、去ろうとするミレニアの後ろ姿に。


「ありがとう、ミレニア」


 そう言わずにはいられなかった。

 ミレニアは手を振りながら、消えた。

 この優しい吸血鬼の真祖を悲しませる事がないように、注意しないとね。

 そう心を新たに、家に帰る事にした。



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