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二人の自分 私と俺の夢世界~最強の女神様の化身になった私と、最高の魔法使いの魔術回路を埋め込まれた俺は、家族に愛されながら異世界生活を謳歌します~  作者: ソラ・ルナ
第二章 大精霊編

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47.大精霊・サラマンドラ

 ズバァッ!!


「ギャァァァッ!!」


 魔物を斬り捨てて進む。

 ふぅ、暑くないのに、見た目が真っ赤で暑く感じる。

 視覚効果って大きいんだなぁ。


「えっと、次の道どっちだっけ?」


「右ですわ蓮華お姉様」


「そっか、ありがとうカレン」


 その答えに微笑むカレン。

 うん、状況が火に包まれてなければ、可愛いねとか思うんだけども。

 通路を進んでいく。

 すると、以前は無かったはずの広間に着く。


「あれ、前こんな広大な広間あったっけ?」


 二人に聞くも。


「いえ、私は覚えがありません」


「はい、私もです」


 二人も同じなら、無かったはずだ。


「二人はそのまま。まず私が入ってみるよ」


 そう言って一歩踏み出す。

 すると、突然。


 ピカァァァァッ!


 凄い光が部屋を覆う。


「くっ!?」


 光が消えた後。


「グルルル……」


 この広間を埋め尽くさんばかりの、巨大な竜が姿を現す。


「「ど、ドラゴン!?」」


 二人が叫ぶ。

 うわー、でかい。

 厄災の獣も大きい狼だったけど。

 こいつもまたでかい。


「グワァァァァ!!」


 問答無用でブレスを吐いてきた。


「『ウォーターバリア』!」


 三人を水の結界が包む。

 しかし。


 ピキピキ……!


 ヒビがすぐに入る。

 ぎゃー!バリアのお約束とか、ここでいらないから!


 パリィィィン!


 と割れた。

 熱さは感じないけれど、そのブレスの勢いまでは消せず、吹き飛ばされる私達。


「いったたた……大丈夫?カレン、アニス」


「は、はい、なんとか」


「熱くないのが、救いです」


 よし、二人とも大丈夫そうだな。

 あのドラゴンがこちらをジッと見ている。

 なんか、あの眼……こちらを試しているような、知性を感じるんだよなぁ。

 なら、一つやってみるか。

 ソウルを構える。


「『エンチャント・アイス・ウォーター』」


 火や炎に対して効果抜群の、氷と水の複合エンチャントだ。


「蓮華お姉様、エンチャントを合成させる事も可能なのですか!?」


 なんて言ってくるので。


「え?いや合成じゃないよ?同時に存在させてるよ?」


「「……」」


 二人が言葉を失う。

 え、普通じゃないのこれ。

 ま、まぁいいや、後で聞こう。


「行くぞ、ドラゴン。防いでみろ!」


 ヴゥン!


 足に強化魔法を掛け、一瞬で相手の懐に入り込む。

 そして、隙だらけの腹を、下から上に斬り上げる。


「喰らえ!!」


 ズバァァッ!!


「ぎゃぁぁぁぁ!!痛い!痛すぎるぅ!?」


 なんて声が聞こえた。

 アレ、しゃべれるの君。


「ちょ、マジで洒落になんないからこれ!殺す気なの!?ねぇ!?」


 ポカーンとしてしまう私達三人。

 そりゃそうだ。

 見た目ごっついドラゴンが、涙目で痛いって訴えてくるこの状況で、どういう対応を取れば正解なんだ。

 そして、そこで思い出した。

 そういえば……。


「炎の大精霊ですよレン。普段は大きな竜の姿をしているので、大精霊と思わないかもしれませんが」


 とかディーネが言っていたような。

 えー……もしかして。


「えっと、その……君、もしかしなくても、サラマンドラ?」


 という問いに。


「そうだよ!もしかして気付いてなかったの!?」


 と言われたので。


「うん、全然」


 と言ったら。


 ズシーン!!


 ドラゴンが倒れた。

 おぉう。


「あの、ごめんなんだけど、回復お願いできないかな?冗談じゃなく、死にそうなんですけど……」


 大精霊って、死ぬとかあるの?

 と思ったら。


“主様、我はアストラル体にもダメージを与えます。つまり、我を使う場合、例え精霊でも魂にダメージを与える為、殺す事が可能です。その、とても美味でございました。”


 なんてソウルが言ってくる。

 美味とか聞きたくないよ!ちょっと恍惚とした声で言うんじゃないよ!


「『ヒーリング』」


 フワァァァ……!


 思ったんだけど、これ効くのかな。


「ふぅ、楽になったよ、ありがとう」


 なんて言ってきたので、効いたんだろう。

 見た目ドラゴンのままなので、違和感が半端ないんだけども。


「えっと、それでサラマンドラだったかな?」


「うん、そうだよ」


「なんで威嚇してきたの?」


「遊びたくて」


 ……。


 スパコーン!


「いたぁ!?」


 ソウルで殴っておいた。

 なんかソウルの悲しそうな、そんな使い方しないでいう声が聞こえた気がするけど、気にしない。

 カレンとアニスが驚いた顔で見ている。


「次やったら、死にかけまでソウルに食わせるからね?」


 とニッコリ笑って言ってやる。

 そしたら、ドラゴンは敬礼した。


「アイアイサー!姉御!」


 なんて言ってきた。


「誰が姉御か……私をそのノリに巻き込まないでね」


 何度でも言うが、見た目ドラゴンなので、違和感が半端ない。


「それでサラマンドラ、私はイフリートに会いに来たんだけど、君もそうじゃないの?」


 と聞いたら。


「うん、俺はその帰りだよ姉御。イフリートとはさっきまで話してたからね。そろそろ帰ろうとしたら、姉御の気配がしたから、ちょっと脅かしてやろうと思ったら、返り討ちにされちゃったよ」


「そこで普通に話しかけてきてたら、そんな事にならなかったんだけどね……」


 と言うも。


「ううん、これで結果的に良かったんだよ。俺、軟な奴の下につきたくないし。だから姉御、姉御は合格も合格!むしろこっちからお願いしたいくらいだね!俺とも契約してよ!」


 と言ってくれた。

 だからこちらも。


「そっか、よろしくなサラマンドラ。私はレンゲ=フォン=ユグドラシルだ。好きなように呼んでいいよ」


 と言った。


「サラで良いよ姉御。俺は姉御って呼ぶからね!」


 変な弟分が増えてしまった。

 そして、サラマンドラが後ろのカレンとアニスを見る。


「うん?君達、人だけど……火に、いや炎に適性があるね?」


 と声を掛けた。


「は、はい!大精霊様。私はカレン=ジェミニと申しますわ!」


「私は、アニス=ジェミニと申します。カレンお姉様の妹、です」


 と二人も自己紹介を返す。


「ふむふむ、妹さんは炎の適性じゃないみたいだけど、カレンさんは俺の適性があるね。どう?俺と契約する?」


 その言葉に。


「よ、宜しいのですか!?わ、私などを契約者にして頂いても!?」


「うん、姉御の仲間みたいだし、構わないよ」


 そういうサラに。


「ありがとう」


 とサラにだけ聞こえるように、言っておいた。


「姉御の力になってくれる人は、俺にとっても仲間みたいなもんさ。気にしないで」


 と言ってくれた。

 全く、大精霊は皆良い奴だな。

 それから、カレンとの契約も終わったようで


「凄い、炎の魔力が湧き上がるのを感じますわ……」


「カレンお姉様、良かったですね!」


 アニスが自分の事のように喜んでいる。

 でも、自分だけ何もないって、寂しいよな。

 だから、聞いてみる事にした。


「ねぇサラ、アニスは何が適性なのか分かる?」


「妹さん?ちょっと待ってね。……うん、妹さんは氷、だね」


 氷、かぁ。

 姉妹で炎、氷とは。

 でも、氷じゃ私は今は手助けできないな。


「アニス、ごめん。私、まだ氷の大精霊とは会えていないんだ……」


 申し訳ないと思う。

 だけど、そんな私に。


「とんでもありません、蓮華お姉様。むしろ、カレンお姉様が炎の大精霊様と契約できた、それだけで私は胸が一杯なのです!」


 本当に嬉しそうに言うアニス。

 良い子だな、本当に。

 だから、約束する事にした。


「アニス、私が氷の大精霊と契約できたら、アニスにも必ず紹介するからね。それまで、時間はかかるかもしれないけど、待っていてくれるかな?」


 その言葉に。


「蓮華お姉様……はい、ありがとうございます」


 と言ってくれた。

 うん、今の私にできるのはそれくらいだ。


「それじゃ姉御、いつでも呼んでね!まぁ俺はこのデカさだから、狭い所で呼んじゃ駄目だよ姉御!」


「わ、分かってるってば」


 その言葉に笑いながら、サラは消えて行った。

 さて、イフリートの居る場所まではもう少しかな。

 先に進もう。



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